ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 介護の資格で最初に取るべき資格は?無資格でもOKですか?
介護の仕事をしたいと思っているのですが、資格はやっぱり取っておいた方がいいですか?
取るなら最初にどの介護資格を取ればいいのか教えてください!
私でも2つの資格が取得できるのですね!どちらがおすすめなんですか?
2つの資格を比べると実務者研修の方が上位の資格なので、「いきなりでも取れるなら実務者研修を取った方が良い?」と思うかもしれませんが……
初任者研修と実務者研修は、どちらも受講要件はなくどなたでも取得可能な資格です。しかし、2つの資格にはさまざまな違いがあります。
資格 | 受講科目 | 受講時間 |
---|---|---|
初任者研修 | 9科目 | 130時間 |
実務者研修 | 11科目 | 450時間以上 |
初任者研修は最短で1カ月で取得が可能ですが、実務者研修は他の介護資格を持っていない方の場合、取得まで6カ月の期間がかかります。
初任者研修は介護にまったく関わったことのない方でも理解しやすいカリキュラムになっています。修了すると基本的な介護業務を問題なくできるようになります。
実務者研修は初任者研修よりも専門的な学習内容になっており、医療的ケアなども学びます。修了するとより幅広い介護業務ができるようになります。
実務者研修は介護福祉士国家試験の受験資格となります。ただし、受験するには3年以上の実務経験が必要です。初任者研修は介護福祉士試験の受験資格にはなりません。
初任者研修はカリキュラムの最後に修了試験が義務付けられています。実務者研修に修了試験は義務化されていませんが、スクールによっては独自で行う場合もあります。
初任者研修の修了試験は、理解度の確認を目的としているので、きちんと学習内容を理解していれば不合格になることはほとんどない試験です。
実務者研修修了者は、訪問介護事業所に配置が決められているサービス提供責任者という役職に就くことができますが、初任者研修は就くことができません。
上記の違いを見てわかると思いますが、実務者研修はできることも増えますがその分受講時間は3倍以上で、学ぶ内容もより深いものとなっています。
実務者研修は修了するハードルがやや高いと言えますので、まずは最初に初任者研修を取得して、そのあとにもっと介護のスキルを高めたいと思ったら、実務者研修を取得するのがおすすめです。
実務者研修は私にはちょっとハードルが高い気がします~ 先生の言う通り、最初は初任者研修が良さそうですね!
でも、介護業界は無資格でも働けるって聞いたこともあります。勉強はあまり得意じゃないので、やっぱり取得しなくても大丈夫でしょうか!?
いいこと……?気になります!先生、教えてください!
介護施設では無資格の方を採用するところもありますが、求人を見ると人気のある職場ほど初任者研修以上の資格を条件にしていたりします。スクールによっては就職先を紹介してくれるところもありますので、資格の取得は就職・転職に有利に働くと言えます。
初任者研修などの介護資格を取得すると基本給のベースが無資格者よりも高くなったり、資格手当を支給する職場もあります。初任者研修を取得するだけで、無資格者よりも年収にして20万円以上高くなる職場もあります。
介護の資格は「初任者研修→実務者研修→介護福祉士」のように、上位資格を順番に取得できるようになっています。
初任者研修を取得すると、実務者研修を受講する際に450時間のうち130時間分が免除されます。実務者研修を取得して実務経験を3年積めば、介護福祉士試験を受験できます。
このように、初任者研修の取得は次の資格へのステップアップにつながり、上位資格の取得は給料アップにもつながります。
初任者研修の資格を取得すると、訪問ヘルパーとして働くことができます。無資格では訪問ヘルパーとして働くことはできません。
訪問ヘルパーは時間の融通が利きやすい仕事ですので、主婦の方や空いた時間を有効に使い方に人気です。
初任者研修は、家族の介護のために受講する人もいる資格です。正しい介護の知識とスキルを身に付けることで、家族の介護をする際の肉体的・精神的負担が軽くなることもあります。
こんなにメリットがあるのですね!介護の仕事をするなら、資格を取得した方が良いことがよくわかりました!
はい!まずは初任者研修の取得を目標にしたいと思います!先生、ありがとうございました!