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ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 未経験・無資格でも介護職員になれる?詳しく紹介
結論から言ってしまえば、十分になることはできます。
高齢化社会のため介護サービスの需要は非常に高まっており、人手不足も深刻化しています。
そのため、無資格・未経験でも募集している求人も少なくありません。
ただし、オススメはできません。
なぜなら介護業務は、介護を必要とする人の生活をサポートする立場という観点から、正しい知識が必要なことに加え、給与の差などの待遇も含めあらゆるところにデメリットが生じてしまいます。
介護の入門資格である初任者研修は、最短で1カ月程度で取れる資格(研修)ですので取得してから介護職につくことをオススメします。
今回は、未経験・無資格で介護職になる際のポイントやデメリット等を詳しくご紹介していきます。
無資格・未経験で目指したいという方も、一度は読んで頂いた上で判断いただきたいです。
未経験・無資格のまま介護職員になると、仕事に慣れるまで大変になります。
介護職は専門職や技術職と言われることもあります。
介護事業所に就職するときには、事業所ごとのルールや、やり方などがあります。
これらに慣れるだけで一定の労力がかかりますが、問題となるのは介護技術です。
未経験・無資格の場合は、介護の必要とする人に対して食事や移動・排泄といった生活に欠かせない動作1つ1つにケガなど事故を起こさせずスムーズに介助することに対して正しい知識を身に着け、慣れなければいけません。
資格が無い状態の場合は、苦労する可能性が高く、精神的な疲れを起こすことも考えられます。
またこれら介護業務の基礎的なことに対しても他の従業員が教えることにもなるため、周りに負担をかけてしまう可能性もあります。
前項のように未経験・無資格の場合は、他の従業員が教えなければいけない範囲が増えることなどがあるため、有資格者と比べると差が出るのは明白でしょう。
その代表として、給与の違いがあります。
介護職の求人を見て頂くと「資格手当」というキーワードが多く目に入ります。
資格手当は、入門資格である初任者研修も含まれることが多いため、実際には資格が無い人とある人で給与を分けているとも言えます。
平均月給 | 勤続年数 | |
---|---|---|
介護職員初任者研修 | 300,510円 | 8.1年 |
介護職員(無資格) | 271,260円 | 5.2年 |
参考:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
無資格で就職した場合でも、介護職員として長く勤務していくならば資格取得を目指すことになるでしょう。
そのような際には、仕事をしながら資格取得を目指すことになります。
基本的に働きながら資格取得をできるようなカリキュラムは多く設定されており、十分可能ではあります。
ただし、休日返上でスクールに通うなどをするため、少なからず負担が生じるでしょう。
キャリアアップを目指して、介護福祉士の受験資格である実務者研修の取得を目指す場合には、多くの方が働きながら取得していきますが、無資格の場合450時間とカリキュラムの全てを受講する必要があります。
一方で、初任者研修を取得していると受講した約130時間分が免除されるため、4分の1程度負担が軽くなります。非常に大きな差と言えるでしょう。
無資格の場合 | 450時間 |
---|---|
初任者研修所持者の場合 | 320時間 |
有料老人ホームなどの施設タイプでは制度的に無資格で働くことができますが、訪問介護は「介護保険法」により無資格で働くことができません。
訪問介護の場合は、ご自宅に伺って介護を行うため、1人で利用者の様子を見て判断するということもあります。そのため、適切な勉強=資格を所持していない人は業務を行うことができません。
施設タイプであっても、無資格の場合、知識の有無によるケガなどを防止するためにも、そもそも身体介護などを任せてもらえないというケースもあります。
実際には「介護補助」という形で、身体介護以外の主に有資格者従業員のサポートを中心に行います。
無資格・未経験の方が最初に取得を目指すべき資格が「初任者研修」です。
初任者研修は、食事・入浴補助といった介護業務に欠かせない基本的な知識を学ぶことができる資格です。
受講時間は130時間程度で、最短では1ヶ月で取得ができます。
1つ上級の資格である実務者研修の450時間などと比べると比較的取りやすい資格である一方、給与手当てがつくなど取得のメリットが非常に大きい資格です。
初任者研修取得のメリットの多くは、無資格で取得するデメリットの反対ですので、特にピックアップしたい2点のみご紹介します。
介護職は人手不足と言われていますが、事業所が採用したいのは即戦力です。
そして、人気の施設では退職率が低いため、採用活動をあまり行っていないことや、採用を行っていても競争になる可能性があります。
初任者研修は介護の入門的な位置づけですが、取得してれば「有資格者」と扱われます。
そのため、未経験者で少しでも待遇の良いところで働きたい方は資格を所持しておくとよいでしょう。
介護業界のキャリアアップは、資格取得の有無による影響が非常に強いです。
上級の資格には、ケアマネージャーや、国家資格である「介護福祉士」などがあります。
無資格者と比べると、給与など待遇の差も大きく、介護職で長く働く予定であれば、1つでも上の資格取得を目指すことになるでしょう。
特に介護福祉士の資格は、試験に挑むための受験資格を得るところから始まります。
介護系の大学といった学校を卒業していない場合は、以下2点の要件を満たす必要があります。
実務者研修は無資格から取得する場合、450時間(約6か月)も要します。
介護職につく前に初任者研修を取得し130時間の受講時間を免除できれば、実務者研修取得の負担もかるくなり、スムーズにキャリアアップを目指せるでしょう。
初任者研修については、下記の記事にてより詳細に記載しています。
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