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掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 介護職って残業はどのくらい?他業界と比較してみました
そんな風にお思いの方へ、この記事では介護職の方の気になる残業時間を調べてみました。 他業界との比較もご紹介したいと思います。
他の業界と比べてどうなのか、実際のところを知ると、あなたも少し驚くかもしれません!
介護職員の残業時間は実際どのくらいなのでしょうか? 公益財団法人 介護労働安定センターの資料をもとに、「介護職員」「訪問ヘルパー」「ケアマネージャー」の残業の状況を調べてみました。
(正規職員5742人・非正規職員2965人の調査結果)
上記を見ると、正規職員の47.8%、非正規職員の76.6%が残業なしという結果になっています。正規・非正規合わせると57.8%が残業なし。介護の現場で働く方の6割近い方は残業をしていないことがわかります。
(正規職員1301人・非正規職員1450人の調査結果)
訪問ヘルパーは残業なしの割合が他よりも高く、施設の介護職員より残業が少ない傾向があります。利用者宅への訪問時間は決まっているため、時間通りに終了しやすい仕事と言えるでしょう。
(正規職員2060人、非正規職員301人の調査結果)
ケアマネージャーは正規・非正規を合わせると52.2%が残業なしと答えています。他の職種に比べ、非正規の残業割合がやや高い傾向があるようです。
正規職員の1週間の残業時間を見ると2時間前後となっており、一番多いケアマネージャーでも1日平均すると30分程度ということが分かります。非正規職員は1日に換算すると残業はわずかと言えるようです。
参考:公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」
他業界で働く人は残業をどの程度しているのでしょうか。介護業界と比べてどうなのでしょうか?厚生労働省の資料をもとに、それぞれの残業時間(所定外労働時間)を調べてみました。
上記のデータを見ると、一般労働者の1カ月の残業時間は医療・福祉業界が7.1時間で、なんと他業界に比べて一番少ないことが分かります。一番多い運輸業・郵便業とは20時間近くも少ないことが分かりました。 パートタイムでも月に1.2時間の残業となり、教育・学習支援業とともに少ない残業時間となっています。
参考:厚生労働省 「毎月勤労統計調査 平成30年度分結果確報 第2表 月間実労働時間及び出勤日数」
他業界との比較を見て、少し驚かれた方も多いのではないでしょうか。
介護業界は人手不足と言われるがゆえに残業が多いイメージを持たれがちですが、調査結果を見ると、全体と比較すると意外にも残業が少なめの業界なのですね。 もしも「介護業界は残業が多くて大変じゃないの?」と言われたら、「他の業界よりも残業が少ないみたいよ」と答えられるのではないでしょうか。
実は、介護業界は国で人員配置基準が定められており、必要な人材を確保しないと業務を行えないのです。そのため、他業界と比べて残業を発生させないような取り組みがしやすい環境にあると言えます。そのことも、他業界よりも比較的残業が少ない理由のひとつとしてあるようです。
残業がない職場もありますが、残業がある職場はそもそもどのような内容の残業をしているのでしょうか。
全国労働組合総連合が行ったアンケートによると、最も多かったのは「記録の作成・確認」が7割以上となっており、次が「ケアの準備・片付け」で4割弱(複数回答可)でした。そのほか、「会議・委員会・研修等」「利用者へのケア」が続きます。
残業のある職場では、上記のような理由で残業が常態化していたようですが、2019年4月に「働き方改革関連法案」が施行。この法案は残業時間に実質的な上限規制を設け、違反した場合は罰則を適応するという内容になっています。 これにより、残業が常態化していた事業所でも、時間内に業務を終わらせる取り組みが進みつつある状況と思われます。
参考:全国労働組合総連合「介護施設で働く労働者のアンケート」と「ヘルパーアンケート」報告集
今の職場で残業が多いことが不満で転職を考えるなら、介護の職場を探すことも選択肢としてお持ちになってみてはいかがでしょうか。残業がなくて今よりも制度が整っている職場と出会えるかもしれません!
給料も年々上昇傾向ですし、産前産後休暇や生理休暇の制度があるなど、女性が働きやすい労働環境を整備している事業所も増えています。男性の育児休暇を推奨している職場もあります。
介護の資格を取得しておくと、未経験でも資格手当がつくこともありますので、まずは「介護職員初任者研修」の取得を目指してみてはいかがでしょうか。 資格を取得しておくことで、介護の基本的なスキルや知識を学べますので、安心して仕事をスタートできます。 あなたもやりがいあふれる介護の仕事をはじめてみませんか?