ケア資格ナビ> 心理カウンセラーガイド> 心理カウンセラーの仕事について教えてください!
先生! 最近「メンタルケアが重要」のような話をよく聞きますが……
それはどうしてなのでしょうか? 心理カウンセラーの仕事が気になって、メンタルケアにも興味があるんです。
「働き方改革」って聞いたことあります!
どんなものなのでしょうか?
日本では少子高齢化が進むなか、労働力人口が想定以上に減少しており、生産力の低下や国力の低下が懸念されています。国は労働力不足を解消するべく「一億総活躍社会」というキーワードを掲げて「働き方改革」を推進するようになりました。
働き方改革とは「長時間労働の改善」や「非正規社員と正社員との格差是正」、「高齢者の就労促進」などを進めることで、労働人口を増やそうというものです。
働き方改革の目標は「国民一億人が50年後も心身ともに元気で働く」ことです。
過労やハラスメントで自殺する人が発生し続けていることも問題になっており、メンタルケアにも注目が集まっているのです。
心理カウンセラーの仕事は、心に問題を抱える人にカウセリングを行うことで、心の問題を解決できるようにサポートすることです。
手順としては、まずクライエントから悩みや不安について話を聞きます。ときには心理療法を用いながら、話を掘り下げ問題を明らかにしていきます。悩みやストレスの本質を整理し、問題解決について寄り添いながら一緒に考えます。
このとき大切なのは、クライエントに批判や指導はしないことです。
何度もクライエントの話に耳を傾け受け止めることで、最終的にはクライエント自らが問題を解決できるように導いていきます。
不安を抱えたクライエントが安心して相談できるように、信頼関係を築くことも大切な仕事です。
心に寄り添うことが大切な仕事なんですね。たしかに奥が深そうです。
働く場所が違くても、こうした仕事内容は同じなんですか?
心理カウンセラーを必要とする方はあらゆる場所におり、教育や産業・医療・福祉の分野、そして地域社会でも活躍しています。
おもな活躍の場所とそれぞれの仕事内容は以下になります。
心理カウンセラーは本当にいろんな場所で活躍しているのですね!
ちなみに、心理カウンセラーは正社員が多いのですか?
さまざまなんですね。どんなスタイルなのでしょうか?
あと、それぞれの給料も気になります!
雇用カウンセラーは、企業や学校に属して定められた時間を勤務します。正社員やパートなど、勤務形態によって働く時間数は異なります。企業や学校では、心理相談室の受付が毎日ではないことも多く、パートの場合は複数掛け持ちをする人もいます。
給料は臨床心理士や公認心理師、精神保健福祉士の資格を持っている人で、200万円~500万円程度、パートなど非常勤で働く人は時給1000円前後~5000円前後になります。
独立カウンセラーは、経験を積んだ後に自ら開業してカウセリングを行います。カウセリングルームの受付時間や勤務スケジュールは自分で決定します。クライアントの要望と自分の予定を照らし合わせて決めることもあります。広告や営業などの集客活動も自分で行いますので、カウンセリング以外の業務時間も必要です。
収入は独立カウンセラーとして名前の通った売れっ子カウンセラーになれたなら、雇用カウンセラーよりも稼ぐことができるかもしれません。しかし、誰もがそのようになれるとは限らず、自宅などで小さく開業している人も多くいます。
心理カウンセラーの働くイメージが具体的になってきました!
でも先生、カウンセラーになるには専門的な勉強がやっぱり必要なんですか? 資格は必要ですか?
心理カウンセラーの資格はたくさんあるのですね。どれがいいのでしょうか? そもそも資格を持っているメリットはありますか?
そうですね、それでは資格について取得のメリットなども含め説明しましょう。
心理カウンセラーと名乗るには資格は必須ではありません。しかし、求人は資格を条件に出されていることも多いため、資格を持っていれば採用される機会が増えます。
独立開業する場合も、資格を持っていることでクライエントの信用を得ることができます。
また、資格の勉強をすることで、クライエントの相談に的確に対応できるカウセリングスキルが身に付くことはもちろん、自らの心を整えたり人間関係にもプラスになります。
雇用カウンセラーとして企業や学校に勤務したい人は、「公認心理師」「臨床心理士」「精神保健福祉士」「産業カウンセラー」などの資格が良いでしょう。これらは求人の際に条件としてよく出されている資格です。
独立カウンセラーとして働きたい人は、自分が興味のある内容を学べる民間資格も良いでしょう。民間資格の中には「自分を変えたい人」「ビジネスを成功させたい人」「スポーツで良い成績をおさめたい人」などに適した講座があります。「NLPプラクティショナー」は代表的な例です。
他にもスクール講座には「メンタルケアカウンセラー講座」や「メンタルトレーナー基礎コース」など具体的な目標がたてられる講座がたくさんあります。
本当に色々あるのですね! 公認心理師などの資格と民間資格は、どちらを取っておいたほうが良いのですか?
なかなか難しい質問ですが……。
公認心理師や臨床心理士は活躍の場が広いので、取得できるなら取得したい資格です。ですが基本的な取得ルートは大学院までの卒業が必要で、簡単に取得できる資格ではないのですね。
えっ! 大学院ですか……勉強は得意じゃないのでそれは私には難しい気が……
そう言うと思いました(笑)
癒詩さんのような人には民間スクールの資格がおすすめです。
短期間の学習で無理なく取得できる資格もありますよ。
よかったです! ぜひ、おすすめを教えてください~
民間資格の講座内容なら、ケア資格ナビで資料請求すると、すぐに分かりやすい資料が手元に届くので参考になりますよ。
わかりました。ケア資格ナビにさっそく資料請求してみたいと思います! 先生、ありがとうございました!