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ケア資格ナビ> 心理カウンセラーガイド> 注目の高まる「メンタルケア心理士(R)」ってどんな資格?
心理カウンセラーを目指す初学者に最適
メンタルケア心理士(R)は、カウンセリングの基本的な技法のほか、解剖生理学や薬理学、精神医科学など、多角的な視点からメンタルケアについて学習する資格です。医療・福祉・教育・産業・公共サービスなど、幅広い分野で活躍することを想定しています。
メンタルケア心理士(R)の認定には、指定の養成講座の受講などが必要ですが、受講には特別な要件はなく初学者でも受講できます。認知度が比較的高いことから求人先から即戦力とみなされる可能性が高く、就職にも有利に働き、独立開業を目指す場合にも大変役立ちます。
ジョブ・カード認定資格
メンタルケア心理士(R)は厚生労働省の「ジョブ・カード」に記載できる資格です。一定の職業能力があると証明できる資格と公的にも認められていると言える資格です。
メンタルケア心理士(R)は、医師や看護師などと連携してカウンセリングを行うことも多く、医療や福祉の分野における活躍がみられます。
近年は社員のコンディションに配慮して、社内に相談室を設けたり、専門のカウセリング担当者を配置する企業も増えています。こうした場面でも、信頼性の高いメンタルケア心理士(R)が採用されるケースも多く、従来の医療従事者とは違った視点を持つ専門家として、活躍に注目が集まっています。
試験について
メンタルケア心理士(R)は2018年4月から認定方法が変更となり、こころ検定2級の合格が必須になりました。
こころ検定は、全国約200カ所のテストセンターでCBT試験を行います。 CBT(Computer Based Testing)試験とは、テストセンターでパソコンを使用して解答するシステムで、漢検や英検などの検定団体でも実施されています。
こころ検定2級は、以下のような条件で実施されます。
受験要件(2018年4月から) | |
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試験名称 | こころ検定2級 |
受検資格 | どなたでも受検可 |
試験開催場所 | 会場試験 |
日程 | 年4回 |
受験料 | 7,700円 |
出題範囲 | メンタルケア心理士(R)講座の内容 |
試験時間・問題数 | 120分・40問 |
解答形式 | 四者択一 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
資格登録について
メンタルケア心理士(R)の資格認定には、こころ検定2級の合格と以下の1.2いずれかの条件を満たす必要があります。条件を満たすと、メンタルケア心理士(R)の登録申請ができます。資格登録料は5,600円です。
1.メンタルケア学術学会指定教育機関において、メンタルケア心理士(R)教育課程を修了した人
2.認定心理士の資格を保有している人・産業カウンセラーの資格を保有している人・メンタルケア学術学会が定める「学士・修士申請規定」を満たし、文部科学省の定める4年制大学心理学部、学科または心理隣接学部、学科卒業者で証明できる人
認定心理士などの特定の資格保持または大学の心理学部などを卒業していない場合は、メンタルケア心理士(R)の教育課程を修了する必要があります。通信講座の場合、標準学習期間は約4カ月程度です。
メンタルケア心理士(R)になるための講座では、カウンセリング技法や心理学にとどまらず、心と身体の密接な関わりに着目し、生化学や生理学、薬剤論など幅広い知識を学んでいきます。
現在、日本では3人に1人が心の病を抱えているとも言われています。企業をはじめ、学校などの教育機関においても心理カウンセラーの需要はますます高まりつつあります。
メンタルケア心理士(R)は初学者でも学びやすいとは言え、さまざまな場面で職業としてカウセリングを行えるスキルがあると証明できる資格です。「経験や知識はないけれど、これから心理カウンセラーとして活躍したい」と思う人は、まずはこの資格を目指してみてはいかがでしょうか。