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ケア資格ナビ> 心理カウンセラーガイド> 心理カウンセラーって需要はあるの?就職事情や将来性を確認!
人間関係や仕事のストレスで心が病んでしまう方や、ちょっとしたきっかけで不登校やひきこもりなってしまう子どもも多い今の日本。 一方で「そんな人たちの助けになりたい」と心理カウンセラーを目指す方もたくさんいます。
ここにたどり着いた方は「心理カウンセラーとして人の役に立ちたい」とお思いでも、心理カウンセラーは実際のところどの程度世の中で求められているのか、将来性はどうなのかが気になる方ではないでしょうか。
この記事では、心理カウンセラーの需要をはじめ就職事情や給料、将来性などをご紹介します。
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「心理カウンセラーの需要はどの程度なのか」と言うと、求人自体はそれほど多くはありません。募集をしていても正社員は少なく非常勤が多いのが現状です。ですので、心理カウンセラーの需要は高いとは言えないでしょう。
心が病んでしまった人の話は耳にすることも多く、心のケアの必要性の話もよく聞くのに、なぜ心理カウンセラーの求人は少ないのでしょうか。
アメリカの映画やドラマでは、ちょっとした悩みをすぐに心理カウンセラーに相談する場面がよくあります。実際、アメリカでは多くの方が職場の人間関係や仕事のこと、パートナーとの関係の悩みなどを心理カウンセラーに気軽に相談しています。
海外ではビジネスパーソンは相性の良い心理カウンセラーを見つけて、日常的にカウンセリングを利用しています。大きな悩みがなくてもセルフマネジメントの一環として、心理カウンセラーと話をすることも多いのです。
一方、日本ではアメリカやイギリスなどの海外に比べると、心のケアに関して遅れをとっていると言えます。カウンセリングに対する敷居が高いと感じる方がまだ多く、「相談したい」と思っていてもなかなか足を踏み出せない傾向があるのです。
それでも、「心に不調を覚えたらカウンセリングを受けると良い」という考えは以前に比べだいぶ浸透してきており、実際にカウンセリングを受ける方も増えてきています。
企業や学校では心理カウンセラーに相談ができるように相談日を設けたり、心理相談室を設置しているところもあります。街のカウンセリングルームは増え、対面しなくてもよい電話やメール、SNS、Zoomなど、さまざまな形で相談を受けるカウンセラーの方が今ではたくさんいます。
先にお伝えしたように、心理カウンセラーの求人自体は現状多くはありません。では、心理カウンセラーとして活躍している方は、どのようにして心理カウンセラーとして就職したのでしょうか。
大学院などで学んでいた方の場合は、学生時代の実習先に欠員が出ると声がかかることなどもあるようです。また、臨床心理士や公認心理師資格を持っていると、スクールカウンセラーなどの心理カウンセラー職に応募ができるようになります。 経験のない頃は非常勤を複数かけもちし、経験を積んだ後に正社員として採用されることもあるようです。
とは言え、心理カウンセラーとして活躍するために大学や大学院に通った後、臨床心理士や公認心理師の資格を取得するのはハードルが高いという方が多いと思います。
そのような方の中には、民間スクールで学んでから独立開業をする方もいます。民間スクールの講座で学んで資格を取得し、経験を積んだのちにカウンセリングルームを開いている方がたくさんいます。
独立開業する場合でも、はじめはメンタルケアのボランティアやアルバイトなどで経験を積む方が多いようです。被災地でも多くのボランティアのカウンセラーが活躍していました。
心理カウンセラーは実際どのような職場で働いているのでしょうか。 以下が心理カウンセラーの職場となります。
最近では、オンライン専門のカウンセリングサービスを行っている会社もあります。 心に不調を抱える人、話を聞いてもらいたい人は増えており、心理カウンセラーとして活躍できる場所は増えています。
心理カウンセラーの年収は職場によっても異なりますが、年収200~500万円台になることが多いようです。 病院やクリニックで働く場合は年収400万円台、スクールカウンセラーの場合で200~500万円台と言われています。
正社員の場合で初任給は20万円前後、非常勤ですと時給1,000~1,500円スタートが多いようです。正社員の求人は少ない傾向があり、非常勤で複数の職場を掛け持ちして経験を積み、正社員を目指す方もいます。
独立開業をして、上手にクライアントを増やすことができている心理カウンセラーの場合ですと、年収1,000万円を超えている方もいます。
実のところ、資格を持っていなくても心理カウンセラーと名乗ることはできてしまします。違法にもなりませんし、カウンセリングルームを開くことも可能です。
「それなら私も明日から心理カウンセラーと名乗ろう」とお思いになる方もまれにいるかもしれませんが、裏付けも経験も何もないカウンセラーに悩みを相談しようと思う人はなかなかいないでしょう。
「誰かの悩みを聞いてあげたい」「助けになりたい」とお思いになる方は、まずはスキルと経験を身に付けることをおすすめします。
カウンセリングのスキルを身に付ける一番の近道は、民間スクールを利用することです。民間スクールには、心理学やカウンセリングの知識、実務的なカウンセリングスキルを学ぶことができる講座があり、認定資格の取得もできます。 資格を取得すると一定の知識とスキルがあると証明され、相談したい方がカウンセラーを選ぶ際の指針にもなり、信頼にもつながります。
スクールの民間資格を取得した後は、支援業務に就いたりボランティアをするなどして実務経験を積むと良いでしょう。資格に経験がプラスされれば、名実ともに心理カウンセラーとして活躍できるベースができます。
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日本でも他の先進国のように、メンタルヘルスケアの重要性・必要性は年々高まっています。
自治体や非営利団体がLINEやチャットなどのSNS相談窓口を開くと、多くの相談が寄せられます。それは、カウンセリングを必要としている人がたくさんいるのだという現状を表しているにほかなりません。
相談するきっかけや窓口が増え、カウンセリングルームへの敷居が今よりも低くなれば、将来的に欧米のようにカウンセラーが身近な存在になるという可能性も高いと言えるでしょう。
心理カウンセラーを必要とする方は子供から高齢の方、働いている方や働いていない方までその属性は幅広いです。 幅広いカウンセリング知識を身に付け経験を積んでいくことで、悩みを抱える多くの人に寄り添えるカウンセラーになれるのではないでしょうか。
ケア資格ナビにもたくさんの種類の心理カウンセラー講座があります。自分の目指している心理カウンセラーになれるよう、ぜひ活用してみてください。
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