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介護福祉士を取得するメリット!現役講師が解説

Takasakifukushi Merit
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インタビューにご協力いただいたのは

秋山 巌(イワオ)先生
藤仁館医療福祉カレッジで「ケアマネ受験対策講座」「介護福祉士受験対策講座」「介護事務講座」を担当。シルバー産業新聞で第30回介護福祉士試験解説、第20回ケアマネ試験解説を担当。著書に「介護報酬ナビ2015(じほう・共著)」がある。

介護福祉士はメリットが多く、デメリットの少ない資格

Q.介護福祉士の資格を取得するメリットを教えてください。

まず、はっきりとしたメリットとして、待遇改善が挙げられます。より分かりやすく言うと、介護福祉士になると給料がアップする可能性がとても高いということです。

資格取得者に資格手当

多くの介護施設などで、介護福祉士資格取得者には資格手当が準備されています。2017年4月より、介護職員処遇改善加算が変更され、区分が追加されました。今までの加算(I)は加算(II)になり、新しい加算(Ⅰ)ができました。新設された加算(Ⅰ)は介護職員1人当たり月額3万7千円相当がプラスされる額が受け取れます。その加算(I)の要件が、「キャリアパス要件III:経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けること」とされています。
介護福祉士などの資格取得者に対して資格手当を設けるなど、キャリアアップの道筋をきちんと立てることで、事業所は加算を受け取れることになります。このように、介護福祉士を取得すれば、それが給料として報われる方向に国は向かっています

*参考:介護人材の処遇改善について‐厚生労働省

一生、食べていける資格

介護福祉士の国家資格は日本全国どこに行っても、一生食べていける資格です。取得すれば今後の人生、就業先には困らないと考えていい。つまり介護福祉士の資格は、人生におけるポータブル・スキルと言ってもいいのではないでしょうか。
さらにその後、ケアマネにステップアップする際の受験資格ともなります。介護業界は、介護福祉士の資格を取らないデメリットの方が多い時代になってきた、ということです。

「介護福祉士」は介護スキルの証明

私は15年ほど前、東京の大学病院の看護助手として、介護職をスタートしました。現場で活躍する看護師からさまざまなことを教えていただき、その影響もあってか介護福祉士という資格のイメージを「介護福祉士だからといって、介護が上手とは言えない。介護福祉士など無理して取らなくてもよい。取る気になればいつでも取れる」と、考えていました。「介護職は国家資格などより、自分の腕で勝負だ」というような考えをしていたのです。その当時はそれでよかったかもしれません。しかし、今の時代は完全にこの考えは間違いです。

現在、介護職の人が介護福祉士の資格を持っているのは常識に近い。大前提となっています。経験年数は十分なのに、介護福祉士を持っていないと「この人は何か理由があって介護福祉士を取れないのではないか」といらぬ邪推をされる時代です。介護の仕事をなさっている方は、自分の介護に対して信用を得るためにも、介護福祉士の資格取得をおすすめします。なお、私もしっかり反省し、介護福祉士を取得したのは言うまでもありません。

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介護福祉士は「介護のプロフェッショナル」

今後、介護の仕事は専門化していくと考えられます。現在、介護施設や事業所では、介護福祉士も介護職だけど介護福祉士でない方も同じような仕事をしているところが多いと思います。でも、これからもそうでしょうか?そうではなくなる可能性もあるのではないかと思います。

私がある医療法人で事務職をしていた頃のことですが、1つのエピソードがありました。同僚に大学で医療経営を専攻していた者がおりまして、同僚の恩師が同僚の働きぶりを見に来た際に、その病院の医師が荷物を運んで雑用を手伝っているのに遭遇しすぐさま、「おい、なんで医師にあんなことをさせているんだ。医師の給料がいくらだと思っているんだ。医師には医師しかできない仕事をさせなきゃ、経営なんてよくならないぞ」と話したのです。これから先は介護福祉士の専門性がもっと上がれば、介護現場でも同じ状況にならないでしょうか?

介護福祉士にしかできない仕事で活躍

現日本介護福祉士会会長石本淳也氏も「現在、介護福祉士も介護福祉士でない介護職も同じ仕事をしている」と言っています。つまり「介護福祉士国家試験合格者が床を拭いて、介護福祉士でない介護職が認知症の専門的対応をしている施設もある」。それは経営的な面で効率的だと言えるでしょうか? 経営として望ましいでしょうか? あまり望ましくないですよね。介護福祉士こそ介護のプロフェッショナルであり、認知症のプロフェッショナルです。本来、プロフェッショナルがふさわしい仕事を任されるべきですよね。

今後、介護福祉士に任せる仕事とそうでない仕事が、施設などでも整理されていくのではないかと思います。そして、介護福祉士以外でもできる仕事は、無資格の人やボランティア、清掃員に任せる時代になるのではないでしょうか。そうなれば、介護福祉士の資格を持っていることが、そのまま自分の活躍する舞台を広げることになります。これからの未来の介護現場を考えると、介護福祉士の資格を取っておくことは重要なことなのです。

介護福祉士になることが職場環境の改善につながる

また介護福祉士しかできない仕事を整理するという視点は、これからの経営でも重要です。それは多くの介護施設の悩みである「仕事が無限にあって、人はいつも足らない」という状況を、改善するひとつの方法になっていきます。皆さんが介護福祉士になって介護経営が効率的に、よりプロフェッショナルにふさわしいものになっていけば、介護の仕事はもっと整理され、一人ひとりの負担も減るでしょう。介護福祉士は専門的な業務に、もっと時間をかけられるようになります。

人材が恒常的に足らない現状が解消されれば、より良い介護サービスを提供できるようになりますし、利用者の満足度、利用者数(=経営における利益)も向上させられるのです。介護施設の仕事をきちんと整理すれば、介護施設で本当に必要な人員数を見極められるようになり、足りない人材を適切に効率的に補充できるようになります。
人材に余裕が生まれればその分、人材育成にも時間を費やせるようになります。介護職員を手厚く育てるような介護施設には、また人材が集まるという好循環が生まれます。つまり、これから皆さんの職場が本当に働きやすい職場になっていくということなのです。

皆さんが介護福祉士になることは、皆さんの給与などの改善はもちろんのこと、労働環境の改善、経営の改善につながっていきます。ですから介護福祉士の取得は、あなたにとって重要であるとともに、介護業界にとっても重要なことです。そのようなこともあり、国(厚生労働省)も介護職に介護福祉士の取得を積極的に求めているのです。

介護福祉士国家試験 受験者数半減の背景とは

Q.介護福祉士の試験受験者数が半分に落ちこみましたが、そのことについて、どのようなお考えをお持ちですか?

2017年の介護福祉士国家試験の受験者数が半分になったのは介護福祉士国家試験受験のために実務者研修の受講が必須になったのが大きいですね。2017年の国家試験から、無資格の場合、450時間の実務者研修受講が必要になりました(有資格者の場合免除あり)。つまり、介護福祉士になるためのハードルが上がったのです。もちろん、実務者研修のメリットとして、喀痰吸引などの医療行為を行えるようにもなります(実際の実務に就く場合は実習等が必要)。

いま、介護職が不足している状況で、介護福祉士の試験の受験者数を半分にするなんて、国(厚生労働省)は何を考えているんだ、と思われる方もいるかもしれません。でも、それは早とちりです。先ほどお話したように、いま、介護職には、処遇改善加算として月3万7千円相当が支給されようとしています。そして、それは介護福祉士に重点的に手当される可能性が高い。

実務者研修必須化により社会的信用が明確に

しかし現状、介護福祉士はそれだけの社会的地位があるでしょうか。プロフェッショナルとして認められているでしょうか。これは石本淳也氏も言っていますが、例えるなら、国から「おこづかい(介護処遇改善加算)あげるから、100点取って(介護の質を上げて、社会に認められるようになって)」という状況ではないでしょうか。だからこれからの介護職は、介護の質をより高めていかなければならないのです。その一歩目が、きちんと体系的な介護についての研修を終えていること、つまり実務者研修を修了していることなんですね。

この実務者研修必修化によって「介護福祉士は介護の体系的な研修(最大450時間)を終え、実務経験もきちんと積んでおり、あの難しい国家試験も通っている」という社会的信用を位置付けたのです。つまり実務者研修が必修化し、「100点(社会的信用=医療的ケアなどの実務者研修等)取ったから、おこづかい(介護職員処遇改善加算)ちょうだい」という状態の1歩目に立った訳です。

社会的信用と見合った収入を得るための過渡期

もちろん、看護職などは処遇改善加算などなくても収入が安定している訳で、将来的にはそれを目指すべきですが、現在は過渡期であるから仕方ない部分もあるでしょう。つまり、今回の受験者数半減は、介護職が社会的信用とそれに見合った収入・待遇を得るための過渡期である、というのが結論です。介護福祉士になる重要性はなんら変わっていません。いや、介護福祉士そのものの価値が上がりましたから、より介護福祉士になる重要性は高まったと言えるでしょう

すでに介護現場で活躍している介護福祉士の多くは、(私の周りの意見で申し訳ありませんが)この介護福祉士の質向上の取り組みを歓迎しています。まあ、自分の持っている資格の価値が上がるのですから、当然と言えば当然なのですが。皆さんもこれから介護福祉士になれば、今回の制度改正が良いものだと改めて思うことになるでしょう。将来の昇給(介護職員処遇改善加算月3万7千円相当)やキャリアアップを考えれば、実務者研修は決して高い買い物ではありません。自分のためにも、実務者研修を修了し介護福祉士になってください

[取材協力]
藤仁館医療福祉カレッジ
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