介護・福祉・医療資格講座紹介
ケア資格ナビ> 介護福祉士ガイド> 「認定介護福祉士」とはどんな資格?
介護福祉士は専門的な知識や技術を持ち現場で活躍する人材で、今後も欠かせない存在です。
国はますます増える高齢者に対応すべく、 より専門的で高度な技術をもつ介護人材が必要と、介護福祉士の上位資格として「認定介護福祉士」の制度を創設しました。現在、認定介護福祉士は介護福祉士よりさらに実践力を身に付けた資格として、一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構が認定を行っています。
認定介護福祉士とはどのような資格なのでしょうか。
認定介護福祉士の役割は、大きく分けて以下の3つがあげられます。
◇ 施設・事業所の介護サービスマネージャー ◇
介護職チーム*に対する教育指導及び介護サービスマネジメントを行い、介護職チームのサービスの質を向上させる役割
* ユニットなど、5~10名の介護職によって形成されるサービス提供チーム
◇ 介護サービス提供における連携の中核を担う者 ◇
地域包括ケアを推進するため、介護サービス提供において他の職種(医師、看護師、リハビリ職など)との連携・協働を図る役割
◇ 地域における介護力向上のための助言・支援者 ◇
地域にある施設・事業所や、地域にいるボランティア、家族介護者、介護福祉士などの介護力を引き出し、地域の介護力の向上を図る役割
介護のニーズは多様化してきており、介護福祉士は生涯学び続けることが必要になっています。認定介護福祉士資格のために学ぶことは、介護福祉士として継続的に新しい知識を得る機会となり、その資質を高めることにつながります。認定介護福祉士はキャリアアップのための仕組みとも言えるのです。
認定介護福祉士資格を取得するには、一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構で実施している「認定介護福祉士養成研修」を受講することになります。受講要件*1を確認しましょう。
資格名 | 受講要件 |
---|---|
認定介護福祉士養成研修I類 |
|
認定介護福祉士養成研修Ⅱ類 |
|
*1 受講要件は各実施団体によって異なるので確認が必要です。
*2 科目によっては実務経験を問わない場合があります。
*3 必ずしも必要ではありません。
現任研修受講による内省や学習習慣の獲得とは、一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構が認める研修*4を、100時間以上200時間未満受けている人が、レポートを提出したり試験を受けたりすることです。200時間以上、受講している人はレポート提出や試験は免除されます。
*4 介護職員初任者研修や実務者研修などが含まれます。
専門性が求められる認定介護福祉士ですが、どのような内容を学ぶのでしょうか? 具体的に見ていきましょう。
資格名 | 受講時間 | 学習内容 |
---|---|---|
認定介護福祉士養成研修Ⅰ類 | 345時間 |
|
認定介護福祉士養成研修Ⅱ類 | 255時間 |
|
認定介護福祉士は介護の現場で管理職的な役割を果たすので、自分の職場事例を用いた演習や地域に対するプログラムの企画など、実際の業務に則した内容を学びます。
介護の現場では人手不足が続いていることから、一人ひとりの介護職員に負担がかかりがちで、不満の声が上がることもあります。
介護の現場をより働きやすくするために、認定介護福祉士のような専門的な知識を持った管理職がマネジメントを実践し、介護職員を適切に指導・配置することが必要となってくるでしょう。
認定介護福祉士は、介護福祉士の先に続く上位のキャリアパスとして広がりを見せ始めています。実施団体の受講料は会員価格で35万円前後と決して安くはない料金ですが、資格を取得すれば介護の現場のプロフェッショナルとして、さらなる活躍とスキルアップが見込めるでしょう。