ケア資格ナビ> 介護福祉士ガイド

介護福祉士の資格とは?試験対策講座料金を一覧比較

  • 介護職唯一の国家資格
  • 料金を一覧で比較 資料請求無料

※表示の最安講座・最短期間はこのサイトで紹介している一例であり、地域・コースによって差があります。
※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。

更新日:2023年3月28日

目次

介護福祉士の資格とは?

介護福祉士は福祉の三大国家資格(社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士)のひとつで、介護系の中では唯一の国家資格です

また、名称独占資格でもありますので、試験に合格しない限り『介護福祉士』を名乗ることはできません。

『介護士』と呼ばれる介護職員やホームヘルパーよりも上位の存在で、介護現場の中心的な存在として活躍しています。また初任者研修・実務者研修の介護資格より上位に位置しており、資格の取得後は就職に有利になるほか、給料アップも見込めます。

さらに介護福祉士の資格を取得すると、認定介護福祉士の受講資格やケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格の要件の1つを満たすことができ、さらなるキャリアアップも目指せます。

当記事では、前半に介護福祉士の資格についてご紹介しています。仕事内容など介護福祉士については後半に紹介しています。

処遇改善で介護福祉士の給料は上昇中!

国は2019年10月から、長く働き続けている介護福祉士の処遇改善政策を実施しており、介護福祉士は無資格者と比べて月5万円以上収入が増える計算になっています。

また介護福祉士養成スクールへの入学や、実務者研修の受講にかかる費用を貸付したり、一定の条件を満たせば返還が免除になる制度なども設けられています。このことからも、国は介護福祉士を介護職員の中心に据えることを目標としており、人材の確保と定着に力を入れていることが窺えます。

出典:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護福祉士の資格を取得するには?

年に1度の国家試験に合格することで取得できますが、介護福祉士の試験に申し込むためには、まず受験資格を取得する必要があります。

受験資格を取得するためのルートとは?

受験資格を取得するルートは以下の4つあります。

1.実務経験ルート
3年以上の実務経験を積み、実務者研修を修了する
2.福祉系高校ルート
福祉系高校(2009年度以降入学)で、定められた科目・単位を取得し卒業する
3.養成施設ルート
介護福祉士を養成する大学や専門学校、短期大学などを卒業する
4.経済連携協定(EPA)ルート
インドネシア・フィリピン・ベトナム出身の方限定のルート

日本人の場合、経済連携協力(EPA)ルート以外から選ぶことができますが、概ね現時点での状況によって決まります。

社会人で、介護系の学校や養成施設を卒業していない人は、「実務経験ルート」を選択することが一般的です。

これから高校・専門、大学などへの進学する方・既に卒業された方は、福祉系高校ルートや養成施設ルートを選ぶことができます。

4つのルートについて詳しくはこちら>>

※2008年以前に福祉系高校を卒業された方は実技試験が必要な場合があります。
※実務経験ルートは実務者研修修了者のほか、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の両方を修了*1している人も受験することができます。

*詳細は(財)社会福祉振興・試験センターへお問い合わせください。

実務経験ルートをさらに解説!

実務経験ルートで介護福祉士試験を受験する場合、以下の要件を満たす必要があります。

  • 実務経験3年以上
  • 実務者研修の修了

実務経験3年以上とは、介護等の業務の従業期間が3年(1095日)を超えていて、かつ従事日数が540日以上になっている必要があります。
実務者研修は、約6カ月の研修を終えることで修了できます。

実務者研修は働きながらも取得しやすいため、介護職員として3年間働きながら、実務者研修の修了を済ませることができます。

将来的に介護福祉士を目指している人は、まずは実務者研修の修了を目標にすると良いでしょう。
介護職員初任者研修などの資格を持っている場合は免除される科目があり、取得期間も短くなります。

「実務者研修」を取得したい人はこちら!>>

  • 気になるスクール資料を無料でお取りよせ!
  • 気になるスクール資料を無料でお取りよせ!
  • 料金を一覧で比較 資料請求無料

介護福祉士の試験について

介護福祉士の試験は年に1回、例年1月末頃に行われます。
試験を受けるには実務者研修の修了と実務経験が必要ですので、計画的にスケジュールを立てましょう。 最新の試験概要は以下になります。

第36回試験(令和5年度):予定

  • 筆記試験:2024年1月下旬ごろ
  • 実技試験:2024年3月上旬ごろ

第35回試験(令和4年度)

  • 筆記試験:2023年1月29日(日)
    午前:10時00分~11時50分
    午後:13時45分~15時35分*
  • 実技試験:2023年3月5日(日) 筆記試験合格者
  • 合格発表:2023年3月24日(金)

介護福祉士の試験日程概要について>>

*  障害のある方など受験上配慮が必要な受験者、EPA介護福祉士候補者、EPA介護福祉士候補者以外の外国人の方などで希望した受験者は、1.3倍~1.5倍の定められた時間で受験することができます。

試験内容

【筆記試験】
人間と社会 人間の尊厳と自立/人間関係とコミュニケーション/社会の理解
介護 介護の基本/コミュニケーション技術/生活支援技術/介護過程
こころとからだのしくみ 発達と老化の理解/認知症の理解/障害の理解/こころとからだのしくみ
医療的ケア 医療的ケア
総合問題 総合問題
【実技試験】
介護等に関する専門技能 実務経験ルートを選んだ場合は免除されます。

受験料

18,380円

受験要件に関する注意点

介護福祉士の試験は例年1月に行われますが、試験が実施される前に実務者研修を修了する見込みがあれば、研修途中でも試験に申込むことができます

なお、介護福祉士の受験要件となる「実務経験」の期間は、無資格で介護業務を行った期間も換算されます。「従事日数」については1日の勤務時間は問いませんので、パートなどで短時間働いた日も1日と換算されます。

問い合わせ先

(財)社会福祉振興・試験センター
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-5-6 SEMPOSビル

国家試験の合格率と難易度は?

介護福祉士国家試験の合格率は60%前後を保っていましたが、2017年に行われた第29回試験からは70%前後となりました。これは受験条件に「実務者研修の修了」が義務付けられ、一定の知識を身に付けた人たちが臨むようになった結果ともいわれています。

合格率が70%前後あるので試験の難易度は高くないとも思えますが、受験要件を満たすには3年の実務経験と実務者研修の資格が必要です。期間と資格を要する受験要件を考えると、どなたでも簡単に取得できる資格ではないといえます。

受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
第31回 94,610 69,736 73.7
第32回 84,032 58,745 69.9
第33回 84,483 59,975 71.0
第34回 83,082 60,099 72.3
第35回 79,151 66,711 84.3

目安の学習時間は?

学習方法など人により差はありますが、概ね250時間程度と言われています。

独学でも可能な範囲ではありますが、できればスクールなどを活用し効率的に学ぶことをおすすめします。

介護福祉士になるにはスクールの活用が効率的

介護福祉士試験は試験は1年に1度しかありません
合格を逃すと継続して1年勉強し続ける必要があります。

独学で勉強したい!とにかく費用を抑えたい!という方以外は、スクールを活用したほうがよいでしょう。

なぜなら、介護福祉士試験は幅広い分野の学習をする必要があります。

一般的にテキストは、出題範囲を漏れなく記載しようとするため、ほとんど出題されないような内容も含まれます。

これらを全て覚えようとするのは非常に大変です。スクールを活用すれば、特に覚えておくべきポイントや解き方なども教えてもらえるため効率的に学習ができます。

当記事の下部より、全国のスクールを比較し、無料で一括資料請求ができます。是非資料を手に取ってご検討ください。

さらにスクールをオススメするポイント

模擬試験を受けられる

1年1に1度の試験であるため、なるべく本試験に近い状態の模擬試験を受けることは非常に大切です。
多くのスクールには模擬試験に特化したコースもあり、試験を受けた後に解説や質問をできることもできます。

通信講座があるスクールが多い

働きながら学ぶことや、コロナウイルスが心配であまりスクールは通いたくないという方でも、通信講座であれば無理なく学ぶことができます。

介護福祉士試験までのモデルスケジュール

スムーズに資格を取得するために計画的に学習を進めましょう。参考としてモデルスケジュールを紹介します。参考にしながら計画を立ててみてください。

7月頃までに
  • 介護福祉士の受験対策講座(6カ月)の申込・受講開始
  • 実務者研修の申込・受講開始(未取得者)
8~9月
  • 介護福祉士試験の受験申し込み
12月頃までに
  • 実務者研修修了
  • 介護福祉士の直前対策講座や模擬試験の講座の申込・受講
1月
  • 介護福祉士国家試験を受験・合格

8~9月の時点でまだ実務者研修の研修中で修了していない人は、修了見込みとして受験を申し込むことができます。見込みで申し込んだ人は、実務者研修を修了した後、期限日までに「実務者研修修了証明書」を試験センターに提出しましょう。
期限日までの提出がない場合、合格は無効になります。

計画的に学習することで国家試験の合格へ近づきます。介護福祉士を目指してぜひ頑張ってください。

介護福祉士の仕事内容と活躍の場

介護福祉士は、通常の介護職員と共に介護業務にあたる傍ら、現場のリーダーとしてスタッフをまとめる役割も担います。

また医師や看護師、リハビリ職との連携を図りながら、より良い介護を提供できるように働きかけます。

おもな仕事内容

介護福祉士の仕事は介護職員と同様、身体介護や生活援助がメインです。

身体介護
食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗、着替えの補助など、高齢者の身体に直接触れながらサポートをします。
生活援助
食事の準備や部屋の清掃、洗濯、買い物など日常生活におけるサポートを行います。
レクリエーション
入所や通所している高齢者の体力維持やメンタルケアのため、レクリエーションを計画し、実施します。
相談受付・アドバイス
高齢者やその家族から介護全般の相談を受けたり、自宅での介護方法などをアドバイスします。
マネジメント業務
職場のリーダーとして、他の介護職員へ指導やアドバイスを行います。看護師やリハビリ職と連携を図ります。より良い介護サービスを提供するためにマネジメントします。

一日の流れ(一例)

10:00 出社:今日のスケジュールを確認します。
10:30 通院介助:入居者様の定期診療に付き添います。
11:30 昼食誘導・配膳他:入居者様をフロアまで誘導し、配膳します。食事介助・後片付けも行います。
13:00 休憩:昼食をとるため、休憩に入ります。
14:00 外出レク:お花見など季節にあったレクリエーションを行います。
15:00 おやつ:入居者様をフロアまで誘導し、配膳します。食事介助・後片付けも行います。
16:00 入浴介助:入居者様の入浴介助を行います。
17:00 PC入力・事務作業・清掃など:業務手順などを入力して、施設内の清掃を行います。
17:30 夕礼・申し送り:夜勤で入るスタッフに申し送りをして、大切な事項を共有します。
17:45 夕食誘導・配膳他:入居者様をフロアまで誘導し、配膳します。食事介助・後片付けも行います。
19:00 退勤:対応漏れがないことを確認し、退勤します。

おもな活躍の場

介護福祉士は、介護のサービスを必要とする事業所のほとんどで活躍することが出来ます。活躍の場は、初任者研修や実務者研修の修了者とほぼ変わりありません。

  • 特別養護老人ホーム
  • 老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • 訪問介護事業所
  • 通所介護(デイサービス)事業所
  • グループホーム
  • 身体障がい者施設
  • 病院 など

介護福祉士になるメリット


現場のリーダーとして活躍できる!

介護福祉士は、介護の専門的な知識と技術を身に付けていると証明できる国家資格です。質の高い介護をできるほか、介護職員を取りまとめる現場のリーダーとしても活躍できます

また、介護福祉士の資格は訪問介護事業所に必置の「サービス提供責任者」としても活躍できます。介護福祉士になることで、仕事の領域は広がることになります。


給料がアップ!

介護福祉士の資格を取得すると、給料ベースが上がったり資格手当が支給されることもあります。
国も処遇改善に力を入れており、毎年給料は上昇しています。

保有資格 平均月給額(常勤)
無資格 271,260円
介護職員初任者研修 300,510円
実務者研修 307,330円
介護福祉士 328,720円

※上記平均月給は、基本給に手当や賞与などの一時金を等分して加算したものです。また、介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所の給与になります。

出典:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

就職・転職に有利で将来も安定!

介護福祉士は国家資格であることから、信頼性も高く雇用する側からも評価が高い資格です。

日本では高齢化がますます進み、2025年には介護人材が38万人不足するといわれ、さらに2040年には高齢者人口がピークとなり、現状よりも69万人増やす必要があるといわれています。少しでも介護の人材を確保しようと、国は待遇改善に取り組み給与や職場環境も年々良くなっています。

そんな中、ハイレベルな介護の知識と技術を持ち、現場をまとめる役割も担える介護福祉士は、就職や転職の際には優遇されます。将来的に職がなくなることは考えにくく、長く安定して働き続けることが可能です。

介護は必ず人の手を介する仕事です。たとえICT化(デジタルテクノロジーを使い、仕事を簡略化すること)によって事務作業が簡単になったとしても、実際に現場で介護する人材はこの先も求められ続け、決して失われることはありません。

取得後さらなるキャリアアップを目指せる!

介護人材不足の課題から、国は介護職員の確保と定着のために、目標を持ちながら働き続けられる環境を整備してきました。 「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士」というキャリアパス(キャリアアップのルート)もそのひとつです。

介護福祉士を取得した後は、認定介護福祉士という更なるプロフェッショナル資格を目指すことができます。

また、介護現場から離れマネジメント業務へ転向したい場合は、介護福祉士の経験年数を生かしてケアマネージャーになるという選択肢もあります。それぞれくわしく見ていきましょう。

認定介護福祉士

介護福祉士の取得後、さらにワンランク上の介護技術を身に付けたい人が目指す資格です。

さまざまな高齢者のニーズや環境に対応できる知識と技術を習得し、現場リーダーたちに教育指導を行う立場を担えます。

ケアマネ―ジャー

介護福祉士は、ケアマネージャー試験を受験するために必要な国家資格の1つです。資格を取得後、介護福祉士として業務に5年(900日)以上従事すれば、ケアマネージャー試験を受けることができます。
介護サービスのマネジメントを行う重要なポジションで、給料アップやキャリアアップを目指したい人におすすめです。

認定介護福祉士 ケアマネージャー
受講要件 介護福祉士資格を持っていて、かつ実務経験が5年以上であること 介護福祉士として相談援助業務に携わり、通算して5年以上、かつ900日以上従事すること
取得方法 認定介護福祉士養成研修にて600時間の講義を受講する 介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、87時間の実務研修を受講する
介護福祉士とケアマネージャーの違い

どちらも介護業界の上位資格として位置づけられていますが、業務の内容は異なります。

介護福祉士は現場で身体介護や生活援助などの介護業務をメインで行います。

対してケアマネージャーは、高齢者やその家族への相談業務や関係機関との連絡調整業務、事務所内でのケアプラン作成など、デスクワークがおもな仕事になります。

* 「ケアマネージャー」の表記について:厚労省や地方自治体による文書では「ケアマネジャー」が正式な表記とされていますが、当サイトでは、現在一般的に使用されていることから「ケアマネージャー」を使用しております。

自分にぴったりのスクールを選ぶには資料が必要な5つの理由詳細
資料請求が大事な5つの理由資料請求が大事な5つの理由

介護福祉士を取得したら

介護福祉士は、「介護現場のプロフェッショナル」として多くの施設で常に求められています。介護現場で介護職員として働く以外にも、生活相談員サービス提供責任者として活躍することが可能です。介護の現場で長くキャリアを積みたい人に人気の資格です。

活躍できる介護施設

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

介護福祉士ガイド

特集記事

介護の転職ガイド 自宅で学んで資格が取れる通信講座 試験日・資格取得期間がわかる資格カレンダー 対象者は最大10万円返ってくる!教育訓練給付金制度 現役介護職員のリアルな声!

掲載スクール一覧

Copyright © 2005-2023 Network21, Inc. All rights reserved.