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実務者研修は通信で取得できる?資格別・通信学習の時間数も紹介!

Tsushinstudy

介護業界で働く方が介護福祉士を目指すとき、必須の資格となるのが「実務者研修」。介護の仕事を続けていくならぜひ取得しておきたい資格ですが、仕事や家事・育児と両立しながらスクールに通うのは、少し大変に感じるかもしれません。

「できれば自分のペースで学べる通信講座で取得したい!」
そう思う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、

  • 実務者研修は通信で取得できるのか?
  • 実務者研修の通信学習の時間
  • 通信学習の課題の難易度
  • 通信講座のメリット・デメリット
  • 通信講座の選び方

をご紹介していきます。

実務者研修はほとんどの科目を通信で学ぶことができます

実務者研修は無資格者の場合で全20科目、450時間以上を受講する必要あります。ほとんどの科目は通信で学ぶことができますが、必ずスクールに通わなくてはならない科目がありますので、通信だけで取得することはできません

通学必須の科目としては「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア(講義・演習)」の2科目があります。通学学習では対面授業で実際に介護計画を立てたりグループワークを行ったり、医療的ケアの方法を実践しながら学びます。
「基礎知識は自宅などで通信で学び、実技はスクールに通いながら学ぶ」と思っておくと良いでしょう。

「通信コース」とうたっているスクールでも、上記の2科目はスクールに通う必要がありますので、基本的に実務者研修は「通信+通学」あるいは「通学」のコースになります。
通学が必ずあるとは言え多くの時間は通信で空いた時間に学ぶことが可能ですので、実務者研修は忙しい方でも自分のペースで学習しやすい資格と言えます

資格別 実務者研修の通信学習の時間

実務者研修は多くの科目を通信で学ぶことが可能なほか、お持ちの資格によって免除される科目があります。 保持資格によって自宅で学ぶ通信学習の時間も変わってきますので、以下の表で確認してみましょう。

保有資格ごとの受講科目と学習時間一覧
学習形態 科目 時間数 無資格の方 介護職員初任者研修修了者 ホームヘルパー2級修了者 ホームヘルパー1級修了者 介護職員基礎研修修了者
通信学習 人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解Ⅰ 5時間
社会の理解Ⅱ 30時間
介護の基本Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅱ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
発達と老化の理解Ⅰ 10時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
障害の理解Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
介護過程Ⅰ 20時間
介護過程Ⅱ 25時間
医療的ケア 50時間
通信学習時間 405時間 275時間 275時間 50時間 50時間
通学学習 介護過程Ⅲ 45時間
医療的ケア(講義・演習) 12~16時間
受講期間 6ヵ月 4ヵ月 4ヵ月 2ヵ月 1ヵ月
総学習時間数 450時間 320時間 320時間 95時間 50時間
医療的ケア講義・演習12~16時間

表を見てわかるように、資格によって受講時間が変わりますので、通信学習時間も変わります。無資格の方は405時間、初任者研修修了者やホームヘルパー2級修了者は275時間を通信で学べます。
通学必須の時間は

  • 介護過程Ⅲ……45時間
  • 医療的ケア(講義・演習)……12~16時間程度

となり、2科目で57~61時間程度、日数にすると6~10日ほどスクールに通うことになります。介護職員基礎研修を修了している方は医療的ケアのみの受講で修了できますので、さらに短い時間と日数になります。

実務者研修の通信学習の課題は難しい?

実務者研修では、通信学習中に課題の提出があります。受講生がどの程度学習を進められているか、内容をきちんと理解できているかどうかを問題やレポート等で測ります。

課題の難易度はスクールによってさまざまです。課題の評価が合格にならなければ実務者研修を修了することはできませんが、基本的には学習内容の確認レベルなので、難易度は高くないと言えるでしょう
万が一不合格になっても、課題の再提出などでほぼ合格することができます。

課題は複数回あり、郵送またはWeb学習システムの場合はWebで提出するスクールもあります。通学日に課題を提出するスクールもあるようです。

実務者研修の通信講座のメリットとデメリット

実務者研修を通信講座で受講したいと考えた方は、お忙しい方が多いと思います。多くの時間を通信で学べるため学習しやすいように思えますが、通信講座にメリット・デメリットはあるのでしょうか? 確認してみましょう。

メリット

一番のメリットは、ご自分の空いた時間にご自分のペースで進められることです。働いている方や子育て中の方は、学習のためにまとまった時間を取ることが難しいため、通勤電車の中や仕事の休憩時間、子供の通園・通学時間などに学習できる通信講座は大変効率的です。
スクールによってはWeb学習システムを取り入れていますので、机に向かうことなくいつでもどこでも学習することも可能です。

ただし、ご自分のペースでできるとはいえ、受講期限や課題の提出期限もありますので、計画的に進めることも大切です。

デメリット

実務者研修は、多くの時間を通信でご自分のペース学べます。空いた時間に学習できることは大変効率的ですが、ご自分の強い意思と管理能力も必要になります。少しずつモチベーションが下がり学習が思うように進まなくなったり、わからない問題に当たってやる気をなくすときもあるかもしれません。

モチベーションが下がらないためにも、質問や相談がしやすいサポート体制のしっかりしているスクールを選んだり、学習計画をあらかじめしっかり立てることが大切です。

実務者研修の通信講座を選ぶポイント

実務者研修の「通信+通学」コースは、自宅で長時間学習することになります。ですので、いかにストレスを感じることなく、自宅学習を続けていけるかがポイントになります。
それでは通信講座を選ぶポイントを確認してみましょう。

通信講座を選ぶ4つのポイント

  1. 紙テキストとWebテキストのどちらが合うか
  2. テキストはわかりやすいか
  3. 質問はしやすいか
  4. 受講有効期間はどのくらいか

1.紙テキストとWebテキストのどちらが合うか
人により、紙に書きながら机に向かって学ぶ方が良いのか、スマホやタブレットで学ぶ方が良いのか、好みや生活スタイル、向き不向きがあります。ご自身に合ったテキストのスタイルを選ぶと良いでしょう。テキストが紙かWebかによって課題の提出方法も変わってきます。

2.テキストはわかりやすいか
実務者研修はどなたでも受講できる研修ですが、スクールにより初任者研修修了以上や経験者を対象にしていることもあります。経験はあるけれどブランクがある方、実務者研修の難易度に不安を持つ方などは、テキストのわかりやすさや学びやすさを売りにしている講座を選ぶと良いでしょう。

3.質問はしやすいか
自宅で学ぶうちにわからない箇所にあたったとき、すぐに解決できるかどうかは重要です。先にもお伝えしましたが、質問がしやすく学習のサポートがしっかりしているスクールかどうかも確認すると良いでしょう。

4.受講有効期間はどのくらいか
実務者研修は順調に進めば無資格の方で6カ月、初任者研修保持者で4カ月程度で修了できます。ですが、ケガや病気など想定外の事態で予想以上に期間がかかってしまうこともあります。スクールにより受講有効期間が3年と長く設定しているところや期間の延長が可能なスクールもありますので、念のため確認しておくと安心です。


実務者研修は、多くの時間を通信で学べる資格です。どなたでもチャレンジすることができ、自分のペースで取得できる資格です。また、実務者研修はキャリアアップにもつながる資格です。

あなたの「介護を深く学びたい」「資格を取得したい」「介護福祉士を目指したい」という強い意志さえあれば、取得できる資格です。 あなたに合うスクールを選んで、ぜひ実務者研修の資格を取得してくださいね。

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