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実務者研修のカリキュラムを知りたい。通信で取得できる?

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実務者研修のカリキュラム概要について

介護職の人材確保や資質向上の必要性が叫ばれる中、2013年に法改正が行われ、介護福祉士を受験するには「実務者研修」の修了が義務付けられました。実務者研修を修了することで幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の習得に加え、的確な介護が実践できることを目指しています

ほとんどを通信で学ぶことができます

実務者研修のカリキュラムは全20科目あり、そのほとんどを通信で学ぶことができますが、「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」の演習については面接授業により行われているので、実際に通学しなければなりません。「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」の演習は通学学習が必須ですが、その他の科目を通学としている養成施設もあります。
また、実務者研修は保有資格の有無によって、カリキュラムの一部免除や受講料金の割引が適用されます。無資格の場合は修了までに6カ月程度の期間を要します。

実務者研修の科目別時間割

一例として挙げると、無資格者の人が実務者研修の修了を目指すには462時間の科目の修了が必要となります。

実務者研修を通信で修了する場合の一例

科目(通信) 時間
人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解 I 5時間
社会の理解 II 30時間
介護の基本 I 10時間
介護の基本 II 20時間
コミュニケーション技術 20時間
生活支援技術 I 20時間
生活支援技術 II 30時間
介護過程 I 20時間
介護過程 II 25時間
発達と老化の理解 I 10時間
発達と老化の理解 II 20時間
認知症の理解 I 10時間
認知症の理解 II 20時間
障害の理解 I 10時間
障害の理解 II 20時間
こころとからだのしくみ I 20時間
こころとからだのしくみ II 60時間
医療的ケア 50時間
合計 405時間


科目(通学) 時間
介護過程 III 45時間
医療的ケア演習I 12時間
合計 57時間

*実務者養成施設によって時間数が異なったり、通学の必要な科目が異なることがあります。

実務者研修のカリキュラム内容詳細について

20科目ある実務者研修は国が定めた教育内容・到達目標が設置され、実務者養成施設ごとにカリキュラムが適切に履修されるよう示されています。

介護技術に係る生活支援技術、コミュニケーション技術、介護過程の教育内容については、以下の通りです。

コミュニケーション技術
教育に含むべき事項 到達目標
①介護におけるコミュニケーション技術
②介護場面における利用者・家族とのコミュニケーション
③介護におけるチームのコミュニケーション
・利用者・家族とのコミュニケーション・相談援助の技術を修得している
・援助関係を構築し、ニーズや意欲を引き出すことができる
・利用者の感覚・運動・認知等の機能に応じたコミュニケーションの技法を選択し活用できる
・状況や目的に応じた記録、報告、会議等での情報の共有化ができる
生活支援技術 I
教育に含むべき事項 到達目標
①生活支援とICF
②ボディメカニクスの活用
③介護技術の基本(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、 口腔清潔、家事援助等)
④環境整備、福祉用具活用等の視点
・生活支援におけるICFの意義と枠組みを理解している
・ボディメカニクスを活用した介護の原則を理解し、実施できる
・介護技術の基本(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、口腔清潔、家事援助等)を修得している
・居住環境の整備、福祉用具の活用等により、利用者の環境を整備する視点・留意点を理解している
生活支援技術 II
教育に含むべき事項 到達目標
①利用者の心身の状況に合わせた介護、福祉用具等の活用、環境整備
・移動・移乗
・食事
・入浴・清潔保持
・排泄
・着脱、整容、口腔清潔
・睡眠 ・終末期の介護
・以下について、利用者の心身の状態に合わせた介護、福祉用具等の活用、環境整備を行うことができる
・移動・移乗
・食事
・入浴・清潔保持
・排泄
・着脱、整容、口腔清潔
・睡眠
・終末期の介護
介護過程 I
教育に含むべき事項 到達目標
①介護過程の基礎的知識
②介護過程の展開
③介護過程とチームアプローチ
・介護過程の目的、意義、展開等を理解している
・介護過程を踏まえ、目標に沿って計画的に介護を行う
・チームで介護過程を展開するための情報共有の方法、各職種の役割を理解している
介護過程 II
教育に含むべき事項 到達目標
介護過程の展開の実際
①利用者の状態(障害、要介護度、医療依存度、居住の場、家族の状況等)について事例を設定し、介護過程を展開させる
②観察のポイント、安全確保・事故防止、家族支援、他機関との連携等についても考察させる
・情報収集、アセスメント、介護計画立案、実施、モニタリング、介護計画の見直しを行うことができる
介護過程 III
教育に含むべき事項 到達目標
①介護過程の展開の実際
・多様な事例を設定し、介護過程を展開させるとともに、知識・技術を総合的に活用した分析力・応用力を評価する
②介護技術の評価
・介護技術の原理原則の修得・実践とともに、知識・技術を総合的に活用した判断力、応用力を評価する
・実務者研修課程で学んだ知識・技術を確実に修得し、活用できる
・知識・技術を総合的に活用し、利用者の心身の状況等に応じて介護過程を展開し、系統的な介護(アセスメント、介護計画立案、実施、モニタリング、介護計画の見直し等)を提供できる
・介護計画を踏まえ、安全確保・事故防止、家族との連携・支援、他職種、他機関との連携を行うことができる
・知識・技術を総合的に活用し、利用者の心身の状況等に応じた介護を行うことができる

参考:実務者養成施設の介護過程等の教育内容における留意点

実務者研修の到達目標とは?

このような幅広い知識を習得して、介護職のスペシャリストを目指す実務者研修の全体の到達目標としては、以下の2つが掲げられています。

  1. 幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得
    *介護福祉士養成施設(2年以上の養成課程)における到達目標と同等の水準
  2. 今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握できる能力の獲得を期待

実務者研修は所定の科目を修了すれば、サービス提供責任者として勤務することができ、介護福祉士の受験資格となります。介護の仕事をずっと続けたい!と思ったら、実務者研修を修了してスキルアップを目指しましょう。

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