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ケア資格ナビ> 訪問入浴介護ガイド
自宅のお風呂で入浴することが難しい高齢者や障がい者に、専用浴槽で入浴をサポートする訪問入浴介護。
訪問入浴介護事業所で働く場合、基本的に複数名で利用者宅を訪れるので、相談や協力をしながら業務を行うことができます。
ここでは、訪問入浴介護事業所で働く人の仕事内容、必要な資格や働いている人の職種を確認していきましょう。
訪問入浴介護とは、主に介護職員2人と看護職員1人の3人1チームでサービス利用者の自宅を訪問し、専用浴槽で入浴介助を行うサービスです。
訪問入浴車で専用浴槽を運び、利用者宅に設置。入浴前後のバイタルチェック、衣服の着脱、入浴介助を行います。
家族だけで入浴介助を行うことが難しいときや、介助をしながら入浴するには自宅のお風呂場や浴槽が狭いときなどに利用されます。
利用できる人は要介護1~5と認定された人で、医師から入浴を許可されている人です。
入浴することにより体を清潔に保つことができるので、床ずれの改善や解消、感染予防も期待できます。入浴で体が温まることで血行も良くなり、リラックスすることでより良い睡眠にもつながります。
入浴介助は介護の中でも人の手を多く必要とし、肉体的な負担もあるので、高齢者が訪問入浴介護を利用することは、家族の介護負担の軽減になります。
訪問入浴介護は、3人1チームでサービスを行うことがほとんどです。1人で利用者宅を訪問することが多い訪問介護サービス事業所の訪問介護員と違い、常に行動を共にするスタッフがいるので、相談や協力をしながら業務を進めることができ、安心感があるというメリットがあります。
一方で業務を行う際にはチームワークの良さが求められたり、協調性も必要になります。
また、訪問入浴介護は夜勤や遅番もありません。
勤務時間 |
・シフト制勤務 ・日勤 ・週休2日 |
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勤務形態 |
・正社員 ・パート |
給与 | ・正社員:月給17万円前後~ ・パート:時給900円前後~ ※上記は介護職員の場合 ※事業所により別途資格手当あり |
就業する際の条件 | ・無資格でも就業可能 |
特徴 |
・夜勤はなく、土・日休みの事業所が多い ・3人1チームで働くので安心 |
参考:厚生労働省 平成28年度介護事業経営概況調査結果
:厚生労働省 平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
訪問入浴介護事業所で働くには、介護職員の場合は無資格でも働くことができます。ですが、訪問入浴介護は自分で入浴することが難しい要介護度の高い利用者が多いため、必要とされる介護スキルの難易度は決して低くありません。
就職の際には介護職員初任者研修以上の資格を求める事業所も多いので、資格取得をおすすめします。
訪問入浴介護サービスの契約が整うと、訪問入浴の実施前に利用者宅を訪問します。介護職員は、浴槽を運び入れるための自宅環境や利用者の入浴方法などを確認。看護職員は利用者の健康状態や入浴の許可が主治医から出ているかを確認し、当日に備えます。
訪問入浴を実施する当日は、1日に7件前後の利用者宅を訪問、1件の訪問は40分~1時間程度になります。
下記は一般的な訪問入浴介護の1回の業務の流れです。
訪問入浴介護事業所には、介護職員や看護職員そして管理者がいます。それぞれの仕事と資格の要件を確認してみましょう。
職種 | 資格など |
---|---|
管理者 | 常勤かつ専任になります。管理業務に支障がなければ訪問入浴介護の仕事を兼任できます。資格要件はありません。 |
介護職員 | 入浴専用車の運転や専用浴槽の搬入、入浴介助などを行います。資格要件はありませんが、介護職員初任者研修以上の資格取得が望ましいでしょう。 |
看護職員 | 利用者のバイタルチェックなどを行います。看護師または准看護師の資格が必要です。 |
訪問入浴介護で働くには資格は必須ではありませんが、高いスキルを必要とする入浴介助や利用者がより安心できる介護サービスを行うためにも、介護職員初任者研修をはじめ実務者研修や介護福祉士の資格の取得をおすすめします。
介護の資格 | ポイント | 講座資料 |
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介護職員初任者研修 (初任者研修) |
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実務者研修 |
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介護福祉士 国家資格 |
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