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ケア資格ナビ> ガイドヘルパー・同行援護従業者・行動援護従業者ガイド> ガイドヘルパーの仕事内容や資格取得のメリットとは?
ガイドヘルパーの仕事は、障がいのある人が外出するときに支援をすることです。ガイドヘルパーは障がいのある人がその人らしい生活をしたり生き生きと暮らしていくために、欠かせない仕事です。実際の仕事内容ややりがいはどのようなものなのでしょうか?
介護職員初任者研修の資格を取得後、身体障がい者施設で働きながらガイドヘルパーの資格を取得された木村さん(仮名40代)から、実際の現場のお話を伺いました。
初めに「何か人の役に立つ仕事がしたい」と思い、通信講座の介護職員初任者研修の資格を取り、今の職場に応募しました。実際に働いてみると、施設の中にこもりきりの方、寝たきりで窓から外の景色を眺めるだけの方の多さにとても驚きました。
施設に入居されている方の浮かない表情から、自由にできることが制限されてしまう生活は、厳しいものだということがうかがえました。「何か私にお役に立てることはないものか」と探し、たどり着いたのが、このガイドヘルパーの資格でした。
身体に障がいがあっても、ガイドヘルパーと一緒に外出し普通にお店に買い物に行ったり、食事に行くことが入居者の方の生活の質を上げていくことにつながると思ったのです。
職場と家族の協力を得て、講習と実習を交えた3日間で取得できました。
私は障がい者施設に勤めていたので、全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修を受けました。すでに介護職員初任者研修の資格を持っていたので、講習時間が一部免除されたのが良かったです。試験もなかったので、スムーズに取得できたのはうれしかったですね。
入居者の方の外出が決まったら車椅子でも入れるレストランや季節を感じられるスポットを探すことも私の仕事です。
外出先を探すことは、結構面白いんですよ!ここに行けば満開の桜が見られるとか、近くにおいしいパン屋さんがあるとか。町の情報なので、自分のためになります(笑)
合わせて車椅子で移動する際の通りやすい経路や危険箇所についても事前に調べ、安全なルートで案内できるようにしています。
外出時は、おしゃべりを交えながら楽しくお散歩感覚で出かけます。入居者の方が楽しむには自分も楽しむことが大切だと思うので、私も楽しみながらサポートさせていただいています。
やはり外出という楽しみが増えたことで入居者の方が生き生きとした表情に変わっていくのを実感しました。公園をお散歩しながら外の空気に触れ季節を感じるだけでも、嬉しそうにされている方がいますし、お店で自分の好きなものを買うことでストレス発散したりと、自分のできることの幅が広がると、みなさんいい笑顔になれるんです。
自分で選択できること、それが「自分らしい生き方」のために大切で、充実した生活を保つことにつながっていくと思うんです。この資格を学んで得られたことは、とても大きかったと思いました。 今では「木村さんとのお出かけ、楽しみにしているよ」と、入居者の方からお声を掛けていただくこともあり、うれしくなります。同僚も後に続いて資格をとり、施設の職員が一丸となって、入居者の方の支援に力を入れるようになりました。
障がい者の外出を支援する資格には、ガイドヘルパーの他、同行援護従業者や行動援護従業者があります。資格により支援できる障がいの種類が変わります。
ガイドヘルパーの活躍の場は同行援護や行動援護、移動支援サービスを提供する障がい者福祉施設や訪問介護事業所などです。外出を望む障がい者が多い一方、外出をサポートできるガイドヘルパーの人材は不足しています。
ガイドヘルパーは障がい者の生活を充実したものに変え、自身のやりがいにもつながります。スキルアップにもつながるので、ぜひ講座を受講してみてはいかがでしょうか。