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自分に合った介護施設で働くには? 種類とそれぞれの特色

Kaigoshisetsu

これから介護業界で働くことを目指す人には、どのような施設や事業所で働くかさまざまな選択肢があります。それぞれにどのような特色があるのか、また自分にはどんな施設が向いているのか。
利用者の介護度の高さ、認知症の有無、雰囲気、夜勤の有無など、ぜひ以下を参考にしてみてください。

公的施設(介護保険施設)

介護保険サービスで利用できる公的な施設。いずれも、要介護の認定を受けた人が対象です。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設):要介護度の高い人が優先的に入所

重度の認知症も含む、家庭での介護が難しい要介護3以上の人を優先的に受け入れています。そのため、介護において高いスキルが求められ、技術面などの成長が期待できます。多床室で集団ケアをおこなう従来型と、10名程度のユニットを形成して個室で個別ケアをおこなうユニット型があり、医師・看護師が配置されていることが特徴です。きめ細やかなケアのため、夜勤もあります。
終の棲家という側面もあるため、長期的視野を持って高齢者にじっくり関わっていきたい人に向いています。また、ルーティン業務もあるので、しっかりとモチベーションを持って働くことも求められます。

介護老人保健施設:自立支援に重きを置いた、短~中期のケア施設

病状が安定していて入院治療の必要がなく、自宅へ戻ることを前提とした高齢者が入居しています。リハビリを中心に短~中期的のケアをする施設で、病院と家庭の間という位置づけです。要介護度はさまざまで、医師による管理が行き届いています。一人ひとりの利用者に合わせて夜でも安心できる体制をとるため、夜勤があります。
自立支援に重きを置くため、どんな介護も自立に繋げるよう考えます。そのため、機能回復を目指した介護をおこなうことで容体の変化が実感できる一方、ケアに対してほかの施設と異なった視点の持ち方が必要です。

介護療養型医療施設(療養病床):医療と看護がメインの医療施設

急性期の治療が終わり、慢性的な症状のための療養をおこないます。医療・看護に重点が置かれていることが特徴で、介護老人保健施設よりもさらに医療機関としての色が強い施設です。しかし、将来的には廃止が検討され、介護老人保健施設よりさらに医療面が充実した「新型老健」という新しい介護施設への転換が予定されています。

公的施設(福祉施設)

公的な施設ではありますが、介護保険施設ではなく福祉施設なので、介護保険では運営されていません。入居にあたって所得制限などがあります。

養護老人ホーム:自宅での生活が難しい、自立高齢者向けの施設

身体や精神の面、また経済的理由や家庭環境によって自宅で生活ができないと判断される、自立した高齢者が入居します。社会復帰のための支援サービスをおこない、要介護1以上の場合は対象外になります。スタッフは入所者15人に対し 支援員1人が配置されます。

軽費老人ホームC型(ケアハウス):独居に不安のある高齢者が共同生活を送る

自立はしているものの、身体機能の低下や、家族の援助が困難であることから独居に不安がある高齢者を対象としています。「一般(自立)型」では自立した高齢者を、「介護(特定施設)型」では介護保険が適用され軽度から重度の要介護状態の高齢者を受け入れています。共同生活のため、認知症の場合は受け入れていないことがあります。また、医療行為の必要な人も入所できないことがあります。「介護(特定施設)型」は介護もおこないますが、基本は食事・洗濯・掃除などの生活援助が主となるため、利用者と生活をともにする印象が強いです
軽費老人ホームA型とB型も同様に、家庭環境などの理由から居宅生活が難しい高齢者を受け入れていますが、基本的にはどちらも自立が条件となっています。

民間運営の施設

民間の企業・事業者や、NPO法人、住民組織などが運営している施設です。介護度は高い人から低い人までさまざまで、介護が不要な自立高齢者も利用します。

有料老人ホーム:民間運営だからこその特色を持った施設

介護付有料老人ホームは介護保険の指定を受けていますが、運営は民間事業者がおこなっています。主に以下の2種類があり、そのほかに、介護の必要がなく自立した生活を送ることのできる高齢者を対象とした健康型有料老人ホームがあります。

介護付有料老人ホーム

認知症を含む幅広い介護度の要介護者を受け入れています。介護サービスのほか、掃除や洗濯など日常生活の支援や、健康管理・相談をおこない、サービスや接遇のスキルが求められることもあります。介護サービスは24時間体制で提供しているため、夜勤があります。医療機関と連携しており医療面での心配が少ないところも多いです。
民間企業による運営が多いので、昇給・昇格、キャリアプランが分かりやすく決まっています。職員が比較的多いことが特徴で、会社によっては営業的側面を感じることがあります。

住宅型有料老人ホーム

介護が必要な人も、そうでない人も利用できます。施設自体は介護付有料老人ホームとほぼ同等ですが、介護サービスはついていないため外部のサービスを利用することになります。職員の仕事は生活援助と見守りがメインであるため入所者の話し相手になることも多く、コミュニケーション力が特に求められます

シルバーハウジング:高齢者にとっては自由度の高い、サービス付き住宅

高齢者向けの設計やサービスが充実した住宅です。

サービス付き高齢者向け住宅

自立もしくは軽度の要介護状態の高齢者を受け入れており、バリアフリーを意識したつくりになっています。常駐の職員による見守りや生活相談のサービスを提供することが義務づけられており、入居者の生活を尊重する姿勢が求められます。介護は訪問介護という形で外部に委託します。一部の施設は介護保険の指定を受けています。医療職は配置されないことが多く、認知症の人や要介護度の高い人は受け入れていない場合もあります。

シニア向け分譲マンション・ケア付き高齢者住宅

総合して高齢者賃貸住宅と言われます。こちらも介護度の比較的低い高齢者を受け入れています。施設スタッフは、見守りや家事全般など身の回りの世話と、何かあったときの緊急対応などをおこないます。また、外部事業者との提携による介護サービスや医療サービスを提供する場合もあります。

介護保険適用の居宅サービス

在宅を基本としている施設。日や曜日によって利用者が変わるため、利用者の状態把握をしっかりとおこなうことが重要で、事務処理の作業も必要です。その分、短期間でいかに喜んでもらえるサービスを提供できるかが大事になってきます。

ショートステイ:在宅介護を受けている人に宿泊サービスを提供

自宅で介護を受けている人に、一時的な宿泊サービスを提供し、日常的な生活の世話をします。レクリエーションや機能訓練をおこなう短期入所生活介護と、看護など医療的なサービスを中心的に提供する短期入所療養介護があります。介護度の高い人は少ないですが、日頃は自宅での介護を受けているため、介護を担う家族の要望を受け入れた上でのサービス提供力が大事です

デイサービス(通所介護事業所):日中の一時的ケア、レクリエーションもある

自宅で介護を受けている人に、日中の一時的なケア(食事・入浴・レクリエーションなど)を提供する場所です。これらが中心となるため、利用者を楽しませるためにさまざまな能力をいかすことが可能です。夜勤がなく、日曜日が休みの施設が多いのが特徴です。施設によって特色がありますが、送迎業務をおこなう施設がほとんどのため運転免許が必須であることは多くの施設で共通しています。

訪問介護事業所:利用者の自宅で一対一の介護をする

身体介護と生活援助の2種類を中心に、利用者の自宅を訪問して一対一での在宅介護をおこないます。介護度は低い人から高い人まで幅広く、利用者自身や家族の負担を軽減することが目的です。サービスをおこなう上で業務上の制約がある一方で、訪問先に合わせる柔軟さも求められます。基本的に一人で訪問するため、介護がある程度は一人でもできる人に向いています

介護保険適用の地域密着型サービス

施設所在地と同じ市区町村に住んでいる人が対象となる地域密着型サービス。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所):認知症の人がアットホームな環境で共同生活を送る

認知症の高齢者や障害者が地域の中で家庭的な雰囲気のもと、少人数で共同生活をおこなう住まいの場です。落ち着いた生活を送ることで認知症の進行を穏やかにすることが目的で、利用者の介護度は比較的低く、医療ケアをあまり要しないことが多いです。
アットホームな環境で働きたい人にはおすすめで、その分変化に気づきやすく、個々の利用者を尊重できる細やかさが大切です。また、介護というよりは、苦手なことやできないことを手助けするという姿勢が求められます。夜勤のときは、担当人員が少ないため緊急時の対応力が必要です。

ケアホーム:精神・知的障害者や要介護者の共同ホーム

現在はグループホームに一元化されています。以前は、グループホームは介護が必要でない人に家事などの日常生活上の支援を提供する場所、ケアホームは、精神・知的障害者や介護を必要とする人に食事や入浴、排せつ等の介護を併せて提供する場所として区分されていました。

小規模多機能型居宅介護(地域密着型サービス):在宅介護を受けている人向けの、複合型サービス施設

デイサービスを中心に、必要に応じてショートステイや訪問介護を受けることができる、複合型のサービスです。利用定員は最大で29人と、比較的少人数です。在宅サービスでありながら24時間の状態把握を可能とするため夜勤があります。複合型であることをいかして介護知識の幅を広げることが可能である一方、利用者の要望に合わせて、例えば訪問と宿泊サービスを柔軟に組み合わせることが必要です。施設ではありますが、あくまでも介護の基本は在宅にあります。一般的な施設より家庭とのやり取りが重要となり、利用者家族との情報の共有やコミュニケーションが非常に大切になってきます。

このように、介護施設の種類はさまざまです。細かな入居条件や勤務形態、雰囲気は施設によって色々と異なります。
それぞれの特徴や働き方が自分に合うものを選んでくださいね。

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