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介護日記 vol.4:在宅介護か、施設介護か

Kaigo4

脳梗塞を発症し、先進医療を受けた父はリハビリテーション病院でリハビリを行っていました。リハビリテーション病院では1カ月に1回、医師・看護師・理学療法士・相談員・本人・家族が同席する面談がありました。父は初め、車いすに座って、同席することさえもしんどそうでした。手や足のマヒがあり、自分で食事をすることはできなかったので、最初の目標は「自分で食事ができるようになる」ことでした。

初めての面談で医師は「入院は拷問のようなものだから、長くいるものではない」とはっきりおっしゃいました。最長5カ月入院できると言われていた父でしたが、私たち家族は5カ月間ずっと、入院するものではないのだなという認識をここで持ちました。

「5カ月以内に退院する」ということを考えると、父の次の行き先について、私たちは考えなければならないことにも気が付きました。「在宅で生活する」のか、それとも「施設で生活する」のかをリハビリと同時進行で考えていくということです。

母も私も父の入院以来、父のことは「家で生活させたい」と頭では考えていましたが、2人がかりでトイレに連れて行ってもらう父を見て、それは相当難しいと考えるようにもなっていました。

父のことを見てくださるケアスタッフさんが「お父さん、在宅で大丈夫ですよ」と言ってくださる言葉も、私たちには重くのしかかっていました。母の友人たちも思い思いに意見を言い、それらを受け止めることも大変なことでした。
家に連れて帰りたいのは、山々。しかし母一人で父を見ることもできない。母の他に誰かが常に家に居る状況を作ることも不可能でした。父はこの先、どこへ行けば良いのか。それが私たちの課題となりました。

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