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ケア資格ナビ> 特集記事> 介護のキャリアパスとは?介護業界で働くならば必須の知識
高齢化社会が進む日本において、介護スキルを備えた人材を確保していくために政府によって制定されたものです。
働き手側においては、介護職員としてどのようにキャリアを積んでいけば良いかの「道しるべ」になっています。
キャリアパスは介護職員初任者研修から始まり、認定介護福祉士やケアマネージャーといった道が続きます。
一般企業では、その企業内で活躍することによって職位が上がりキャリアを積んでいくことが多いでしょう。介護業界においても、事業所内で活躍していくことも必要ですが、資格取得の有無がより影響します。
例えば、介護職員の中でリーダーに近い立場につくことが多く給与も高い「介護福祉士」になるためには資格取得が必須です。 社内の評価や実績だけではなることができません。
介護のキャリアを上げていく大きなメリット2つです。
保有資格 | 平均月給額(常勤) |
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無資格 | 271,260円 |
介護職員初任者研修 | 300,510円 |
実務者研修 | 307,330円 |
介護福祉士 | 328,720円 |
ケアマネージャー | 362,290円 |
参考:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
無資格と比べ、介護の中で入門資格と言われる「初任者研修」を取得することで資格手当がもらえる可能性などにより給与は上がります。
無資格の場合は、介護の基本的な研修を受けていないため、訪問ヘルパーになることができず、事業所においても助っ人のような立場になる可能性があり、介護職員を目指す場合は、初任者研修は最低限所持することをオススメします。
さらに無資格の状態と介護福祉士では、給与が月6万弱の差が発生します。
高い介護への知識・経験が求められる介護福祉士は、介護現場では中心的な存在として活躍します。高齢化社会において欠かせない存在となっており、2019年10月に国も処遇改善制作を実施しています。そのため、無資格と比べると大きく給与が上がります。
介護サービスを提供する上でマネジメントする立場になる「ケアマネージャー」になると、大きく給与が上がる可能性があります。
介護業界は、訪問型か施設型か、など事業所形態による違いはありますが、基本的な介護業務は全国どこでも同じです。そのため、手に職を付けることができれば、比較的転職の敷居が低い業界です。
高齢化社会は今後も続いていくことが予想され需要が減る可能性は少ないといえます。そのため、コロナ・戦争・物価高など変化の激しい昨今においても、職探しに困る可能性が低く安心材料のひとつとなるでしょう。
また介護業界は不足していると言われていますが、事業所が求めているのは即戦力です。
無資格より初任者研修所持者、そして有資格者より介護福祉士と上位の資格ほど、人材としての価値が上がり就職のしやすくなります。
特に待遇のよい人気の求人は、多くの募集があつまるため、上位の資格をもっていると大きなアピールができます。
資格概要 | 介護の基本的な内容を学習で、誰でも受けることができる。 |
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取得方法 | 全130時間の研修を受ける |
取得できる時期 | スクールが開講していれば、1年通して取得可能 |
初任者研修は、キャリアパスの最初の資格です。入浴・食事等、介護職員として働く際に必要な基礎知識を身に着けることができます。130時間の研修(最短1ヶ月程度)を受けることで取得できます。
※修了評価という初任者研修を開講しているスクールごとに独自の試験があります。
資格概要 | 介護に関する専門的な知識と技術を習得する |
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取得方法 | 全450時間の研修を受ける ※所持資格により一部受講時間が免除される可能性あり |
取得できる時期 | スクールが開講していれば、1年通して取得可能 |
初任者研修と同じく誰でも受けることができますが、実務者研修の方が上位の資格です。取得することで介護福祉士への道が開ける重要な資格です。
初任者研修を取得していると、初任者研修で学んだ130時間分が免除され320時間で取得が可能です。多くの方が介護職員として働きながら取得するため、初任者研修を先に取っておくことをオススメします。
資格概要 | 介護系の中で唯一の国家資格 |
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取得方法 | 試験を合格することで取得可能 ただし、試験を受けるための条件あり |
取得できる時期 | 毎年1月の試験のみ |
介護福祉士は国家資格であり、年1回の試験に合格する必要があります。
ただし、試験は誰でも受けられるわけではなく、受験要件を満たす必要があります。
受験要件は、さまざまなルートがありますが、福祉系の大学や高校などの専門機関を出ていない方の多くは「実務経験ルート」となり以下の2つを満たす必要があります。
資格概要 | 介護福祉士が目指せる◇ |
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取得方法 | 介護福祉士の資格所持と、実務経験などの条件をクリアすることで受けられる研修を修了すること |
取得できる時期 | 研修開講していれば可能 ただし、他資格と比べ少ない |
キャリアパスの中では最上位で、現場のリーダーたちに教育指導を行う立場を担えます。
資格概要 | ケアマネージャーとして働くためには、必須の資格 |
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取得方法 | 試験を合格することで取得可能 ただし、試験を受けるための条件あり |
取得できる時期 | 毎年10月頃の試験のみ |
厳密にはキャリアパスから若干外れますが、介護職員が目指す先の1つとして位置しています。
資格はケアマネージャー試験に合格することで取得できます。
試験を受けるための受験要件があり、介護福祉士の資格を所持している場合は、「保有してから通算5年以上かつ、900日以上働いていること」など必要です。
初任者研修所持者などの介護職員と、介護福祉士の介護職員の主な仕事内容にほとんど差はありません。
ただし、高いスキルを要している証明になるため、現場のリーダー的な仕事を任されます。
そのため、給与アップや就職しやすさなどが高まります。
また国は介護福祉士を増やそうとすべく、処遇改善などで介護福祉士を中心に給与は上昇傾向にあります。
ケアマネージャーは、介護職員とは異なり主たる業務が介護業務ではありません。
介護を受ける必要のある利用者とそのご家族からヒアリングを受け、理想の介護サービスを受けられるように、ケアプランという計画書作成や、適切な介護サービス・看護師等関連する機関に連絡を行うことなどをします。
扶養内で働く方などで、リーダーにはなりたくない、出世には興味がないというケースもあるでしょう。
そのような場合、キャリアパスを歩んでいく必要性には、明確な答えはありません。
ただし、就職・転職のしやすさなどを考えると最低限「初任者研修」できれば、上位の資格を持っておくとよいでしょう。
また、リーダーにならずとも介護の知識を学ぶことで、仕事の質向上や、やりがいの向上につながる可能性もあります。
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