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介護職にありがちな3つの不安! 仕事内容や将来性はどうなの?

Kaigo Anxiety

2021年4月13日、厚生労働省は新型コロナウィルスの影響による解雇や雇い止めが、見込みを含めて10万947人に上ると発表しました。労働局やハローワークを通じて報告された人数の中には、後ほど再就職した人も含まれています。その中にはおそらく介護業界に転職した人もいるでしょう。

将来的になくならず、常に求人が出続けている介護職は、就転職を考える人の多い職種です。しかし、その仕事には未知数な部分が多く、転職に踏み切れずにいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、介護職に就いたことがない人の多くが、ほぼ確実に抱くであろう3つの不安材料をまとめてみました。介護の仕事について考える上で、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

介護職の仕事内容が不安!

1)夜勤は問題なくこなせる?

介護職の仕事内容に不安を持つ男性主に介護度の重たい高齢者が暮らす施設では、交代制で夜勤を行う必要があります。正社員であれば、1人あたり月に5回程度の夜勤を担当するケースがほとんどです。
とはいえ、実際に夜勤を任されるようになるのは、就職後1ヵ月程度が過ぎてからのことです。初日からいきなり夜勤を任されるということはありませんので、利用者の顔や性格を頭に入れ、緊急時の対応方法を確認した上で臨むようにしましょう。

日本医療労働組合連合会の「2019年介護施設夜勤実態調査結果」によると、約87.0%の介護施設で2交替夜勤が取られています。2日間にまたがって仕事を行うため、1日目の夕方から出勤し、翌日の朝に退勤します。
このとき、退勤する日を休日として扱う場合と、退勤した日も出勤とする(1回の夜勤で2日分働いたことになる)場合の2パターンがあります。これらは勤務時間の長さに応じて異なります。
基本的に夜勤明けの日は公休扱いとなり、休みになる施設が多いとされていますが、体力に自信がない人は念のため休みの取り方を確認しておくと安心でしょう。

参考:医療労働「2019年介護施設夜勤実態調査結果」

また、夜勤は1人で20~30名の利用者を見守ることになります。
できれば2名体制で夜勤を行う施設を探したいところですが、介護施設の半数以上が1名体制の夜勤を行っているという実態があるため、地域によっては夜勤2名体制の施設を見つけるのは難しいかもしれません。

以上のように、夜勤の発生する介護施設では、通常の職場にはない特殊な働き方が発生します。子どもの面倒を見なければならないなど、どうしても夜勤が難しい事情を抱えている人は、デイサービスなど夜勤のない介護の職場もあるので探してみてください。

2)排泄介助には慣れるもの?

異業種から介護業界への転職を考える際に、最もイメージが掴みづらい仕事のひとつに、排泄介助が上げられるのではないでしょうか。
仕事をしていくうちに徐々に慣れてゆく人もいますが、においや汚れに対して強い苦手意識がある人は、仕事と割り切るのが難しいかもしれません。

排泄介助は、実は利用者との関わりが非常に深い仕事です。 介護の仕事のモチベーションについて聞かれたとき、多くの介護職員が「利用者の症状が改善されたとき」「利用者の“できること”が増えたとき」という風に答えます。
排泄介助も通常の介護と全く同じで、利用者と一緒になって「できた」ことを喜び、明るい雰囲気を作り出すことによって、楽しい時間に変えることができると言われています。

においを防ぐためのマスクや換気対策はもちろん、常に「できた」ことに目を向け、心の在り方を変えることによって、排泄介助に対する意識を変えてみると上手くいくかもしれません。
それでもどうしても抵抗がある人、苦手意識が抜けないという人は、比較的介護度の低い事業所や、訪問介護の生活支援から始めてみるのも手段のひとつです。

3)体力がないので力仕事に自信がない

自力で動けない高齢者の移動を支援する介護職員。力がない人や体力に自信がない人でも働けるの? という点は確かに気になるところですね。

公益財団法人介護労働安定センターの「平成29年度 事業所における介護労働実態調査」によると、介護の職場で働いている人の約75.0%は女性である、というデータが出ています。
一般的に女性は男性よりも力が弱いとされていますが、それでもこんなにも多くの女性が介護の現場で働いているのです。以上のことから、介護施設で働いている人のうち、必ずしも全員が「体力に自信あり!」と考えているわけではなさそうです。

参考:介護労働安定センター「平成29年度 事業所における介護労働実態調査」

介護の仕事は確かに力も必要ですが、それよりも大切なことは、「どうしたら利用者が自発的に動きたくなるか」を考えて動くことです。
やみくもに腕を引っ張ったり、無理やり身体を動かそうとすると、利用者の関節にダメージを与えたり、筋力の衰えを増長してしまう可能性があります。
介護職員自身もまた、無理な力を加えると腰や腕へ負担をかけてしまいます。それらの無駄な力を極力減らし、長く働き続けられるようにしたいものです。

介護の入門資格には『介護職員初任者研修』という研修があります。この研修は座学の他に実技講習の時間が設けられており、実際に受講者同士がペアになって、無理のない介助方法などを学んでゆきます。
何かと忙しい介護現場では、なかなかじっくりと腰を据えて介護の技術を学べないものですから、研修を通じて正しい技術を身に付けておくと安心ですね。
介護の資格は取得することによって給与ベースが上がるため、異業種から介護業界へ転職する際はぜひ一度受けておきたい講座です。

介護職員初任者研修についての詳細はこちら>>

4)変則的な勤務体制が心配

土日に休める職場で働いていた人は、シフト制の勤務体制に少し抵抗があるかもしれません。
飲食業や接客業と同様、介護業界でも多くの事業所では、各スタッフの希望をもとに毎月のシフトを確定する仕組みになっています。
どうしても休みたい曜日がある、などといった事情がある場合は、面接時に職場の上司とすり合わせを行い、ミスマッチを防ぐようにしましょう。
就職後は他のスタッフと協力し合い、互いに補い合いながら働くことが大切です。

5)一人で訪問できるようになる?

施設で働く介護職員と異なり、訪問ヘルパーは基本的に1人で利用者の自宅を訪問する仕事です。
特に掃除や洗濯などの生活支援においては、道具の使い方やルールが家庭ごとに異なるため、訪問先の希望を正しく把握しておくことが重要です。
そのため、はじめは先輩スタッフと一緒に訪問することになります。また、すべてのスタッフが統一したサービスを行えるよう、緊急時の対応マニュアルもしっかり整っています。

そもそも訪問ヘルパーとして働くためには、介護職員初任者研修以上の資格の取得が必須です。基本的な介護の知識や技術は、研修を通じて一通り学んでおけますので、恐れずチャレンジしてみてください。

介護職の将来が不安!

観光業、飲食業、製造業など、多くの業種がコロナ禍によって影響を受けました。介護業界もまた、感染対策に追われながら日々の業務を懸命にこなしています。
高齢者の人口が多数を占める日本において、介護の仕事は決してなくなることはありません。万が一勤めている事業所が休止することになったとしても、ほぼ絶え間なく別の求人募集が発生しているため、一度身に付けた介護技術が無駄になることは少ないでしょう。

介護職員の平均年齢は44.3歳と高く、さらに訪問ヘルパーに至っては54.0歳と、いずれも年齢の高いスタッフが活躍していることがわかります。
通常であれば年齢が上がるにつれて、働き続けることが難しくなってくるものですが、介護業界では長く働き続けている人が多いということがわかるのではないでしょうか。
待遇面も年々改善されており、長く働くほど給料がアップするというデータもあります。

介護の仕事の給料を上げるには?>>

参考:介護労働安定センター「平成29年度 事業所における介護労働実態調査」

介護職の就職に不安!

介護職に対しての不安を払拭し、介護業界で就職活動をする女性介護職は医療分野と同様、高齢者の命に関わる重要な仕事です。そのため、未経験でも通用するのか心配だと思う人もいるかもしれません。
しかし、介護業界はいつでも新しい人材を歓迎しており、未経験でもやる気さえあれば十分に雇ってもらえる可能性があります
一般的に、特定の資格を持っていなければ就職できないという職業もたくさんありますが、施設介護の場合は無資格・未経験者の応募も受け付けています(※ただし、訪問介護の場合は初任者研修以上の資格を取得しておく必要があります)。

多くの職場が無資格・未経験者の受け入れ体制を整えているので、安心して介護の世界に飛び込んでみてください。


あなたが介護職に対して抱いていた不安は払拭されましたか?
介護職は家事などの日常的なスキルが生かせて、将来的に自分や家族のためにも生きてくる有意義な仕事です。

もしこの記事を読んで、「介護の仕事に興味が湧いてきたけれど、やっぱりまだ少し不安」と思っている人は、一度スクールで介護の資格に挑戦し、介護技術を体験してみるのもひとつの手です。

資格の勉強を通じて、家庭でも役立つ介護の知識を学ぶことができます。もし介護に関する疑問や不安がある場合は、スクールの講師に直接相談してみるのも良いでしょう。
スクールの系列店に就職すれば、受講料がキャッシュバックされる制度もあります。ぜひ無料で資料請求をして、最新の情報をチェックしてみてくださいね。

介護職員初任者研修についての詳細はこちら>>

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