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「共生型ケア」で地域社会を支える

Tasedai

日本全体で人口が減少している今、多世代が交流する社会の実現が求められています。さまざまな世代の人々が交流することで、地域社会などが活性化していくことを目的としています。
また、「共生型ケア」という言葉もたびたび聞かれるようになりました。子どもの保育と、高齢者や障害者の介護がどちらもおこなえる施設やサービスの普及が進んでいます。

ユニークな共生型福祉施設とそのメリット

共生型施設の中でも、高齢者と子どもが一緒に過ごすところを幼老複合施設といいます。保育園を併設した養護老人ホームや、特別養護老人ホームの入居者と子供が一緒に食事をとる子ども食堂などがあります。子ども食堂とは、ボランティアが中心となって無料もしくは数百円で子どもに食事を提供する施設で、現在問題視されている子どもの貧困対策として全国で広がりを見せています。
また、学生ボランティアを起用することで、若者が子どもや高齢者に積極的にかかわれる環境づくりをしているところもあります。

高齢者と障害者と両方にケアをおこなう施設は、幼老複合施設に比べるとまだまだ少ないですが、要介護高齢者や障害者が普通の温泉客と一緒に利用する温泉施設などがあります。温泉は地域住民を広く引き寄せるため、親睦の輪が広がる場としても機能し、地域での交流の活性化につながっています。ほかには、山間地など人口の少ない地域で、施設のサービスの利用者でなくても気軽に足を運べる寄合所のようなところもあり、種類はさまざまです。

こうした複合施設は費用の節約につながり自治体の負担が減るほか、利用者それぞれによい効果をもたらします。高齢者は子どもとの交流などで行動力が増加し、「何かをしてあげたい」という気持ちからそれまでできなかったことができるようになったりします。子どもたちは高齢者をいたわる気持ちやマナーが身につくことから、将来的に詐欺などが減ることも期待されます。障害者は、心身の障害から他者との交流が少なくなりがちですが、こういった施設ではかかわりを持つことができます。

共生型ならではの課題とこれから

しかし、よい点ばかりではありません。たとえば幼老複合施設では、子どもが誤って高齢者の薬を飲む事故などの危険性があります。また、子ども・高齢者・障害者とそれぞれ必要な知識や介護のやり方が異なるため、幅広いスキルを持った人材が不可欠となります。
そのほか、共生型福祉施設は全体的にはまだまだ数が少ないのが現状で、これからどんな困難・問題が発生してくるかも十分わかっていません。

それでも、多様な利用者がともに過ごすことで、互いを認め合う環境がつくられます。それはこれからの社会にも必要とされるものです。
自分と異なる世代、異なる特徴を持った人との交流が当たり前になることを目指して、新たなサービスは今後も増えていくことでしょう。

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