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介護の悩みを専門家に相談できるサービス5選

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「介護疲れ」にならないために……

高齢化の進む近年において、「介護疲れ」または「介護うつ」という言葉を耳にする頻度が高まっています。これは、介護による様々なストレスから、行動面に変化が生じたり、心理的、身体的に悪影響が出てくる状態を指します。場合によっては、心療内科などでカウンセリングを受ける必要が出てくるほど、症状が進行してしまうこともあるのです。

このような「介護疲れ」にならないためには、介護の仕事をひとりで背負い込まないこと、自分だけの息抜きの時間を持つこと、家族や友人と悩みを共有すること、といった対策が必要です。
そこで、今回は三番目の「介護の悩みを共有する」という解決策に着目。身近な人には相談しづらいときや、プロの立場から具体的なアドバイスがほしい場合に、利用可能なサービスを5点に絞ってお伝えします。

疲れを解消するためのちょっとした工夫から、行政の力を借りるための特別な制度まで、幅広い知識があなたを助けてくれるでしょう。上手に活用し、気持ちの良い介護を実現したいですね。

1.市区町村の窓口

まず初めに足を運びやすいのは、地区町村の窓口でしょう。
認知症関係の話題でお悩みの方は、「お住まいの地域+認知症」でインターネットを用いて検索すると、地区町村の認知症相談窓口が見つかります。ご家庭の用事などと合わせて、気軽に立ち寄ることが出来るのは嬉しいですね。
相談内容がどの部署に対応しているかわからない場合も、窓口で問い合わせれば関係部署や関係機関を教えてくれます。

現状(患者の症状、介護する人の状態など)を的確に伝えれば、具体的なアドバイスが受けられますので、ぜひ参考にしてください。
また、すでに施設を利用していて、介護サービスについて質問や要望があり、介護保険事業者との間でも解決できない場合は、市区町村の担当窓口だけでなく、後述の地域包括センターや、介護サービス事業者が設ける相談窓口へ連絡することも出来ます。

2.高齢者総合相談センター

通称「シルバー110番」と呼ばれるサービスです。高齢者、およびその家族が抱える心配ごとや悩みごとに、電話や面接などを通じて無料で応じてくれます。
各都道府県に1か所ずつ設置され、福祉機器の展示や各種情報提供なども行っています。地域によって活動は異なりますが、介護のみならず、保健や健康、福祉や医療、生活から法律に関する事柄まで、生活全般にわたる様々な相談に応じている機関です。

利用方法は、まずはプッシュホン回線の電話で「#8080 (はればれ)」と押してみてください。自動的にお住まいの地域の高齢者総合センターに繋がる仕組みになっています。
その後、希望があれば専門の職員が自宅まで足を運び、面接相談に応じることもあります。前述の通り、どちらの場合でも相談料は無料です。

3.保健所・保健センター

保健師やソーシャルワーカーが応じる保健所の相談窓口では、主に医療・健康に関する相談を受け付けています。併せて福祉保健の相談や、介護保険の要介護認定申請の受付、介護保険外サービスの提供なども行われています。

さらに各地域の保健センターでは、介護関連の問題を含むあらゆる相談に応じています。もし近所にある場合などは、特にこちらへ問い合わせてみましょう。地域の医療機関などを教えてもらうことができます。
自治体によっては、これらの保健所や保健センターで、認知症の相談会や講習会を行っているところもありますので、興味のある方は最寄りの役所、あるいは保健所へ問い合わせてみると、新たな情報が手に入るかもしれません。

4.地域包括支援センター

主に介護予防に向けての相談や、介護サービスに関する各種相談などを受け付けている機関です。
地域の高齢者が住みなれた地域で暮らし続けられるよう、在宅生活を支援したり、介護予防マネジメントを総合的に行う機関でもあります。2005年の介護保険法改正によって、各区市町村に設置されました。

このように地域包括センターは、地域ケアの中核拠点となるべく、社会福祉士、保健師、主任ケアマネージャーの3職種が配置されています。家族や高齢者からの虐待などの相談に応じると共に、ケアマネージャーの支援にあたり、介護予防の利用計画を作ることもあります。
そのため、在宅介護に関する相談にも親身に応じてくれます。直接センターに問い合わせるか、市区町村の役所の介護保険に関する窓口で連絡先を教えてもらいましょう。

5.居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所とは、県の指定を受けたケアマネージャーがいる事業所です。
ケアマネージャーとは、保健、医療、福祉分野で一定の実務経験があり、所定の試験・研修を修了した介護の専門家です。普段は利用者の状態にあわせてケアプランを作り、サービス事業者の手配をしたり、利用者がサービスを適切に利用できるように支援する役割を担っています。また、施設の紹介なども行っています。

居宅介護支援事業所の窓口では、このケアマネージャーが駐在し、介護サービスを受けるために必要な『要介護認定』の申請代行や、ケアプランの作成依頼などを受けています。
そのため、地域の介護情報などが豊富にそろっていますから、悩んでいることがあれば、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。介護のプロフェッショナルであるケアマネージャーが、相談に応じてくれるはずです。

その他

他にも、各地に設置されている福祉事務所や、最寄りの介護施設など、介護の悩み相談を受け付けている場所は多数あります。
近年では認知症患者やその家族が、互いの情報を交換出来る『認知症カフェ』が登場しました。また、インターネット上にて無料で相談できる『安心介護』のサービスも広まりつつあります。
「もっと気軽に相談したい」「電話や面接をするのにためらいがある」……そんな方は、まずはご自身に合ったサービスから利用してみてください。

いかがでしたか? 地域によっては他にも介護の相談を受け付ける機関が設置されている場合もありますので、まずはお気軽に問い合わせてみましょう。

介護の問題は多様にして複雑です。中には解決の糸口が見つからず、疲れてしまうことがあるかもしれません。介護の悩みをひとりで抱え込む前に、まずは気軽に問い合わせてみてください。

* 「ケアマネージャー」の表記について:厚労省や地方自治体による文書では「ケアマネジャー」が正式な表記とされていますが、当サイトでは、現在一般的に使用されていることから「ケアマネージャー」を使用しております。


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