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掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> ホームへルパー2級取得で訪問介護員に!その仕事内容とは?
インタビューにご協力いただいたのは
高齢化が進む中、施設が不足していることもあり自宅で訪問サービスを求めている人が増えています。ホームヘルパーは、基本的には1人で利用者の自宅を訪れ介護サービスを行うので、訪問介護員2級以上、現在の資格で言う介護職員初任者研修以上の資格が必要です。今回は、訪問介護員2級をお持ちでホームヘルパーとして活躍している斎藤幸子さんに、1日の業務ややりがいについてお話を伺いました。
40代後半の頃、主人の最終勤務地で子どもたちが就職と大学進学をし、自分の時間が増えました。時間を持て余し、このままではいけないと思い、何か私でもできる仕事はないかと考えていました。
その頃に、近所のご年配の方の自宅の片づけや掃除のお手伝いを頼まれ引き受けたところ、とても喜んでいただけました。こうした少しの手助けで喜んでいただけるのならと、ホームヘルパー2級の資格を取りました。また、認知症で徘徊していた男性を保護したこともあり、高齢者の接し方などを学びたいと思ったこともきっかけのひとつです。
主に買い物代行や掃除、料理などの生活援助、そして入浴介助や外出介助などの身体介護を行っています。
ある1日のスケジュール
時間 | 業務 |
---|---|
8:50 | 自宅出発 |
9:15 | 利用者A様宅訪問・買物代行 |
10:15 | 利用者A様宅出発 |
10:40 | 利用者B様宅訪問・掃除 |
11:40 | 利用者B様宅出発 |
12:10 | 利用者C様宅訪問・入浴介助・掃除 |
13:40 | 利用者C様宅出発 |
13:50 | 自宅で休憩 |
14:10 | 自宅出発 |
14:30 | 利用者D様宅訪問・掃除 |
15:30 | 利用者D様宅出発 |
15:50 | 利用者E様宅訪問・通院お迎え |
16:20 | 利用者E様宅出発 |
16:45 | 帰宅 |
サービス終了後にそれぞれの利用者様ごとにサービス実施記録簿の記入をします。また1日のサービス終了後、利用者様のその日の様子を事務所に電話報告します。
1カ月の業務内容
利用者様のサービス内容はそれぞれ違いますが、「掃除してもらってきれいになったわ」「たくさん買い物をしてもらって助かったわ」「お風呂に入れてもらって気持ちが良かったわ」などと、本当にたくさんの感謝の言葉をいただきます。また、最初はサービスに抵抗や拒否があった方が、時間をかけて接するうちに受け入れてくださったときには、喜びとやりがいを感じます。退室時に「来週もお願いしますね」「あなたも気をつけてね」と言われることもとても嬉しく感じます。
これまで娘様が行っていた90代女性への入浴介助が困難になったため、私が入浴介助サービスに入ることになりました。デイサービスも拒まれヘルパーにも抵抗があったため、足浴からのスタートでしたが、会話を重ねていくうちに思ったよりも早く入浴介助サービスを受け入れてくださいました。それからは入浴日を楽しみにしてくださり、訪問するといつも笑顔で迎えてくださいました。
その後、ご家族の都合で利用者様は施設に入られましたが、娘様と偶然お会いしたときに「母もあなたに来てもらえて喜んでいました。本当に助かりました。」と感謝の言葉をいただきました。そのときはホームヘルパーをやっていて良かったと思いました。
新聞やテレビなどで介護問題に関する報道が最近では多くなり、私たち夫婦にとっても遠い先の問題ではないと感じます。主人には介護の仕事の責任の重さなども、少しではありますが分かってもらえているように思います。子どもたちは、あまり無理をしないようにと応援してくれています。ですので、体力と気力が続く間は今のペースで頑張りたいと思います。
ホームヘルパーは利用者様の自宅を訪問し、直接関わる時間が長い仕事です。私は以下のような人が向いているのでは、と思います。
高齢化が進み、自宅で不自由な生活をされている方がたくさんいらっしゃいます。ホームヘルパーが関わることにより、その方の暮らしだけでなく精神的な面も改善されることも多く、やりがいも大きいです。そして利用者様からの感謝の言葉は力にもなります。
皆さんの援助を待っている方のために、ぜひ一歩を踏み出してください。