ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 無料で介護資格が取得できる、ハローワークの制度ってどんなもの?
※表示の最安講座・最短期間はこのサイトで紹介している一例であり、地域・コースによって差があります。
※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。
介護の仕事に就く前に取得する資格は「介護職員初任者研修」がおすすめです。
短期間で基礎的な知識・技術を学ぶことができ、修了後は好条件の職場への就職が狙いやすくなります。
初任者研修について詳しく知りたい人はこちら>>
ハローワーク(公共職業安定所)は、職業紹介や雇用保険関連業務、職業訓練のあっせんなどを行う機関で、厚生労働省が所管しています。
ハローワークでは、希望する職種に就くために行われる公的訓練「ハロートレーニング」への申し込みができます。
ハロートレーニングで取得できる資格には技術系・事務系などさまざまありますが、介護職を希望する人向けには初任者研修*、実務者研修、介護福祉士の講座があります。
ハロートレーニングには、雇用保険が受給できる離職者と学卒者・在職者向けの「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない離職者向けの「求職者支援訓練」があり、どちらにも介護系資格の講座が開講されています。
こちらの記事では、求職者支援訓練を利用するときの手順などを紹介していきます。
*「ホームヘルパー2級」は2013年4月1日の介護保険法施行規則改正によって「介護職員初任者研修」となりました。
ハロートレーニングの求職者支援訓練は無職の人が対象です。また、対象となるには以下の全ての要件を満たす必要があります。
- ハローワークに求職の申し込みをしている人
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でない人
- 労働の意思と能力がある人
- 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めた人
テキスト代や交通費などは自己負担ですが、資格取得や技術習得のための訓練は無料で受けることができます。
さらに職業訓練受講給付金の対象者であれば、月額10万円の職業訓練受講手当と通所手当、寄宿手当が支給されます。
支給されるには「世帯全体の収入が月25万円以下」「全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合でも8割以上の出席率)」などの条件があります。
訓練を受けるためには、ハローワークに赴いて多くの書類を提出したり、面接や筆記などの選考を受ける必要があります。
ハローワークで介護の研修を受講するには、以下のような手続きが必要です。
介護の資格はハローワーク以外に、民間のスクールでも受講することができます。
ハローワークの求職者支援訓練は、雇用保険を受給できない人が利用する制度でしたが、雇用保険を受給できる人を対象に、教育機関に支払った金額の一部が支給されるという「教育訓練給付制度」が設けられています。
入学料や受講料の20%(上限10万円)が戻ってくるため、対象者の人は民間スクールを利用する際に積極的に活用しましょう。
- 受講開始日において雇用保険の被保険者期間が3年以上(初めて支給を受ける人は、当分の間、1年以上)あること
- 受講開始日時点で一般被保険者でない人は、資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内(適用対象期間の延長が行われた場合は最大4年以内)であること
出典:厚生労働省HP
給付金の対象者は、上記の1または2に該当する人で、厚生労働大臣が指定する一般教育訓練を受講し修了した人です。
つまり、雇用保険の被保険者または被保険者の人が、初めて教育訓練給付金を受給する場合、雇用保険の加入期間が1年を超えている必要があります。
給付制度の対象講座は教育訓練講座検索システムで確認できます。
ケア資格ナビの資料請求一覧の特長欄でも、給付制度を使える講座に「給付」のアイコンを表示しています。
ここまで、ハローワークで受講するための要件や、民間スクールで給付金を受け取るための要件について見てきました。
最後に、ハローワーク・民間スクールそれぞれのメリット・デメリットを比較してみます。
受講料 | 日程 | |
---|---|---|
ハローワーク | ほぼ無料 | 限定的 |
民間スクール | 有料(給付金あり) | 自由度が高い |
ここからは民間スクールの特徴について、それぞれ具体的に解説します。
ハローワークで実施される講座は、申し込む人も多く定員オーバーで受講できないことがあります。また、募集時期が限定され、自治体によってばらつきもあるので、自分の希望に合う講座を受講することが難しい場合があります。
平日の朝から夕方まで受講しながら、月に一度、決められた日にハローワークに行かなければならないので、スケジュール調整も大変です。
いっぽう民間スクールの講座は、ほとんどが通信・通学併用タイプで、「講義」の一部を通信学習(自宅学習)で学ぶことができるため、通学時間の短縮が可能です。
また夜間や週末に受講できる講座もあるので、働きながらでも受講可能で、筆記試験や面接による選考もありません。
「スクールの講座は金額が高いのでは」と心配する人もいますが、初任者研修は介護の資格の中でも比較的安価に受講できます。
対象者であれば教育訓練給付金制度も利用できるため、最大10万円が返ってきます。
ハローワークと比較すると出費は増えますが、
など、忙しい人には嬉しいメリットもたくさんあります。
ハローワークも選択肢のひとつではありますが、スクールも視野に入れて講座選びをすることが、資格取得への近道となるでしょう。