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認知症介護に役に立つ!心理学

Ninchisho Care
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介護職員の離職率の高さをときどき耳にします。その離職理由のひとつに「認知症高齢者を介護することに疲れた」というものがあります。高齢化が進み、認知症患者は今後ますます増えていきます。そのような中で、介護職員の負担を少しでも減らす方法はないのでしょうか?
実は、認知症高齢者のケアに「心理学」が役に立つかもしれないのです。

認知症高齢者のケアでストレスを抱える介護職員

高齢化が進むにつれて認知症患者も増えています。2015年には65歳以上の人の7人に1人が認知症と言われていましたが、2025年には5人に1人が認知症になると予測されています
老人ホームなどの施設でも認知症高齢者は増えており、認知症ケアの比重も大きくなってきています。介護職員は認知症についての知識は学んでいますが、症状は人によりさまざま。「こんな行動をするのは認知症の症状のせい」と分かっていても、暴言や暴力などの行動にときには恐怖を感じてしまうこともあります。対応に悩みストレスを抱えてしまい、離職までも考える介護職員が出ているのです。

認知症高齢者に対するストレスの原因

  • 介護を拒否される
  • 罵倒をされる
  • 叩かれたり、つねられたりする
  • 徘徊する
  • 便をいじるなどのろう便 など


認知症の症状とは?「中核症状」と「BPSD」

認知症の症状には、「中核症状」と「BPSD」(周辺症状)があります。それぞれはどのような症状なのでしょうか。

中核症状

脳の細胞が壊れたり、脳の働きが低下することによって引き起こされる、認知症になると誰にでも現れる症状です。

記憶障害 少し前に起こったことが思い出せない、新しいことが覚えられないなどの症状
理解・判断力の障害 物事の理解が難しくなる、一度に2つ以上のことを言われると混乱するなどの症状
実行機能の障害 物事の計画を立てるなど、筋道を立てて考えることが難しくなる症状
見当識障害 見当識とは時間や季節、場所などの今自分が置かれている状況のことで、それらを認識することが難しくなる症状
失行・失認 失行はごはんを食べる、はさみを使うなど日常的にできていた行動ができなくなる症状、失認は自分と物の位置関係や目の前にある物が何かわからなくなる症状
失語 周りの言っていることが分からなくなったり、言葉で表現することが難しくなる症状

BPSD(周辺症状)

BPSDとは、「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の頭文字を取った言葉で、これまでは周辺症状と呼ばれていました。中核症状がもととなり、周りの人との関わりや環境、本人の性格や心理状態により現れる症状です。症状の出方に個人差があり、不安やうつ、物を取られる妄想は比較的早期から現れる症状です。

BPSDの症状例

  • 物を取られたと思い込む
  • 不安になり、うつ状態になる
  • 夜に眠れない
  • 介護を拒否する
  • 暴言を吐いたり暴力を振るう
  • ないはずのものが見える
  • 何事にも関心がなくなる
  • 徘徊する
  • トイレの場所がわからなくて失禁する
  • 便をいじって壁などにつける など


認知症介護に心理学が役に立つ?

上記を見てみると、認知症症状のうちBPSDの症状が介護職員のストレスにつながりがちなことが分かります。BPSDは本人の性格やそのときの心理状態などにより現れる症状なので、それらを分析・理解した上で対応することで、介護職員のストレスが軽減されることもあります。

認知症高齢者は記憶障害の症状などから、少し前に自分が行ったことでも覚えていないことがあります。そのため話がかみ合わなくなり、相手に理解してもらえないと感じ、不安や疎外感、苛立ちを感じることもあります。
介護する上では、認知症高齢者が今どのような心理でいるのか、またどのような性格なのかを理解することがポイントとなります。認知症高齢者によく見られる行動と、心理を理解した上での対処法を見てみましょう。

CASE1:財布の場所が分からず、盗まれたと言い出す

対処法:盗まれていないと否定すると、混乱や介護職員への不信感につながります。本人は事実だと思っているのでじっくり話を聞いて「そうなんですね、大変ですね」とまずは認めましょう。一緒に探すなどの行動をすることで、落ち着いていきます。

CASE2:物忘れをしたり、できたことができなくなったことに対して、不安を感じたりイライラしている

対処法:内向的な性格の人は落ち込んでうつ状態になることもあるので、少しでもできたことを「上手ですね」「ありがとう」など前向きな言葉をかけましょう。怒りっぽい人は攻撃的になり暴言や暴力などにもつながるので、「困りますよね」「大変ですよね」など共感する言葉をかけましょう。

CASE3:突然興奮して騒ぐ

対処法:周りから見ると突然でも、認知症高齢者にとっては騒ぐ理由があることが多く、周りが気づかなかったために騒ぎ出すことも多くあります。普段から認知症高齢者の気持ちをくみ取り、ペースに合わせて話をしたり、行動することで騒ぐことが少なくなることがあります。

どのケースでも、「認知症高齢者の気持ちに寄り添い、話をしっかり聞いて、共感することが大切」と言えます。介護職員がそのような対応をすることで、これまで悩むこともあった認知症高齢者の行動が落ち着いていく可能性もあります。
そして話を聞くスキルや気持ちをくむスキルは、「心理学」でも学べるスキルです。介護職員として働く場合にも「心理学」を学んでおくことは役に立ち、認知症高齢者が落ち着いて暮らせる環境を提供することにつながります。

介護現場で行われる心理療法
認知症のリハビリテーションのひとつに、思い出を語る「回想法」というものがあります。自分の過去を思い出したり、話したり聞いたりすることで記憶力や集中力を向上させ、脳を活性化させる方法です。こちらはアメリカの精神科医が提唱した心理療法で、介護の現場で役に立っている心理療法です。

心理学を学んで認知症介護に役立てましょう

認知症高齢者をケアしていると、悩まされることもあるかもしれません。それは認知症高齢者が、ときに思いもよらない行動を取ることがあるからではないでしょうか。

心理カウンセラー講座では、カウセリング方法やメンタルケアの知識を学ぶことができます。心理学を学ぶことで、認知症高齢者の気持ちをくみ取るスキルが上がり、その人に合わせたケアの仕方がより分かるようになると言えます。介護職員の対応が変わることで、認知症高齢者の行動が落ち着き、お互いの関係も良いものになる可能性もあります。

スクールでは、さまざまな種類のカウセリング講座を開催しています。まずは資料請求をして、認知症介護の現場で役立つ心理系資格を取得してみませんか?

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