介護・福祉・医療資格講座紹介
掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 心理カウンセラーガイド> 介護・医療の現場で役立つ!心理カウンセラー
介護の現場において、介護の資格以外でも取得しておくと役立つ資格があります。その一つが心理カウンセラーの資格。資格を取得されて、介護の現場で役立てられている高木さんにお話を伺いました。
訪問介護事業ステーションでホームヘルパーとして働いていますが、訪問介護はご利用者様のご自宅に訪問して介護するのでご利用者様とお話をすることが多いんです。お話し好きの方も多いですし。ただ私は早くに祖父母を亡くしていたこともあって、年が離れた方とどんなことを話せばよいかよくわからずあまり会話ができなかったんです。それで、あのヘルパーさんは無口だから変えてほしい、と言われたことがあって、とてもショックを受けました。
それと、当時は高齢者の方は介護サービスを家政婦と同じように考えていらっしゃる方がとても多くて、介護保険では行えないことを頼まれることも多かったんですね。ステーションの責任者の方には頼まれても受けてはだめ、と言われていたんですが、現場ではなかなかお断りすることができず、ついついやってしまうこともありました。それにご利用者様が頑張ればできることを自分が進んでやってあげてしまうことも多かったんです。そんな時に、介護サービスを受けている方の介護度がどんどん悪化しているというニュースを見まして。
そうです。確かに介護は自立支援が原則だから、状態が悪化しないようにご利用者様ができないことだけ手助けする、ということはホームヘルパー研修の時に習っていたはずなのに、自分がそうしてしまっていたんです。それでこれはまずいぞ、と思って。高齢者の方とうまくコミュニケーションを取れるように、講座を探しました。その時は高齢者傾聴の講座があると教えていただいて調べていたんですが、調べていくうちにメンタル心理カウンセラーを学ぶことで自分の気持ちをコントロールできたり、人とのコミュニケーションに活かせると知り、受講しようと思いました。
私が受けたのは入門講座で、カウンセリングの基礎知識や技術はもちろん専門的なことから具体的な手法までロールプレイ(※編集注 実際に受講生同士でカウンセリング体験を行う)しながら習いました。あと傾聴という聞き方のトレーニングですね。カウンセリングは相手がスムーズに話をしてもらう場を作る事が必要なので、基礎的なことですが、私にとっては一番身につけたいと思っていたことなので、しっかり学べて良かったです。
声のかけ方にしても、例えば、重いものを持たれているお年寄りに対して、「そんな重いものを持たれてすごい」と何気なくかけた言葉が、「その方にとっては重いということを意識させて、その方を弱くする同情的な言葉になりえる」といったことを学んだ時に、うわあそれ自分だ、と思って。意識改革させられました。
はい、なので時間がたつのはあっという間でしたよ。こういったことを勉強しないままそのまま仕事を続けていたらとんでもない失敗をしていたかもしれないですし、本当に受講してよかったと思います。
はい、以前は話そう話そうと思って、なかなか会話ができなかったのですが、相手のことを知りたい、聞きたいと意識を変えることで、とても自然に会話ができるようになって、自分自身楽しく仕事ができるようになりました。
(笑)もとからお話するのは好きでしたが、初対面の方とスムーズにお話できるようになったのは勉強した効果かもしれませんね。いや絶対そうだと思います。
それにただ楽しくお話するだけでなく、ご利用者様のお気持ちが前向きになるようなお声がけができるようになったことが介護の仕事をするうえでとても重要で、心理カウンセラーの勉強で得た成果だと思います。
うーん、カウンセラーの勉強を通して人との出会いがすべて自分の成長の糧になると教えられて、介護はまさに人と接することが仕事ですから、勉強ができるとてもやりがいのある仕事だな、と思っています。だからもっと介護職員として現場で経験を積んで、将来カウンセラー兼介護スタッフとして活躍できたらいいなあ、と思います。そのためにはカウンセラーの勉強ももっとしなければいけませんね。