ケア資格ナビ> 介護予防運動指導員ガイド
※表示の最安講座・最短期間はこのサイトで紹介している一例であり、地域・コースによって差があります。
※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。
こんな資格!
介護予防運動指導員講座は、高齢者の健康増進や健康長寿を目指す研究などを行う『東京都健康長寿医療センター研究所』が提供する養成講座です。
センター指定のスクールで研修を受講し、修了試験に合格すると修了証及び登録証が送付されます。登録後は3年ごとの更新が必要となります。
介護予防関連の資格の中で介護予防運動指導員に似た資格はいくつかありますが、センターが提供する介護予防運動指導員は、研究所指定ならではの専門的な知識と技術がより多く学べることから、注目度の高い資格となっています。
ポイント1
「介護予防運動指導員養成講座」では、高齢者の筋力や体力、バランス能力などの維持・向上を目指した運動プログラムの企画立案や指導方法を学ぶことができます。
トレーニング方法や転倒予防では講義だけでなく演習も行います。 講義では認知症予防やうつ・閉じこもりなど、高齢者にみられる症例についても学ぶので、専門的な知識と技術を身に付けることができます。
ポイント2
日本は介護が必要な高齢者が年々増加しています。要支援状態の人の割合が特に増えており、要介護状態に進まないための予防はとても重要です。
介護保険法でも、可能な限り住み慣れた地域で日常生活を営むことができるよう、自立支援のための施策を推進するよう定められています。
自立支援にも介護予防は必要であり、「介護予防運動指導員」講座はますます注目されています。
ポイント3
高齢になると何をするにもおっくうになりがちで、自宅にいる時間が増え体力が低下する傾向があります。こうした状況を回避し要支援・要介護状態になることを防ぐために、日ごろから介護予防を意識した運動を行って健康的な生活習慣を身に付けることはとても大切です。その手助けをする役割を担うのが「介護予防運動指導員」なのです。
「介護予防」の目的は、単に「要介護状態となることを防ぐ」ことだけではなく、「生活機能の低下を防ぐことにより、QOL(生活の質)を高めること」でもあります。介護予防運動指導員は高齢者の生き生きとした生活をサポートすることができるのです 。
資格取得するには
介護予防運動指導員の資格を習得するには、 東京都健康長寿医療センター研究所が指定したスクールで実施されている講座を受講します。養成講座の最後に修了試験があり、合格すると介護予防運動指導員の資格を取得することができます。
受講内容
などを31.5時間かけて学習します。
受講資格
カテゴリ | 資格名 |
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医療系 | 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、健康運動指導士等 |
介護・福祉系 | 社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修修了者、訪問介護員2級以上で実務経験2年以上の人、初任者研修修了者で実務経験2年以上の人 |
上記国家資格の養成校等の卒業見込みかつ資格取得見込み者(国家試験受験者)が対象になります。
受講内容や受講資格はスクールによって異なる場合があります。資料を取り寄せて詳細を確認しましょう。
受講費用
約68,000円~
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受講時期
5日間~約1カ月
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介護予防運動指導員は、高齢者の筋力トレーニングや転倒防止運動を指導できる運動指導員で、主な仕事は以下になります。
※「おたっしゃ21健診」とは東京都健康長寿医療センター研究所が開発した健診ツールです。高齢者にみられる、老年症候群と言われる加齢に伴った看護や介護が必要とされる症状や兆候のリスクをその場で判定します。簡単な18項目の質問と3項目の体力測定(握力、片足立ち、歩行速度)によって、身体の衰弱、転倒、尿失禁、低栄養、軽度認知症のリスクを判定することができます。
ますます高齢化が進む日本では、高齢者が長く自立した状態で生活できるように 、国でもさまざまな取り組みを行っています。2017年から始まった『介護予防・日常生活支援総合事業』では、これまで国によって定められていた介護予防サービスを市町村が事業運営することとなり、地域の実情に即したサービスが提供されるようになりました。2018年の介護報酬改定でも、自立支援と重度化防止をますます推進しており、介護予防は注目の資格になっています。
高齢者が地域で生き生きと暮らし続けるためには介護予防のケアマネジメントは重要で、今後ますます介護予防の知識は必要とされるでしょう。