介護・福祉・医療資格講座紹介
掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 実務者研修ガイド> 実務者研修はハローワークで受講できるの?
ハローワークの求職者支援制度をご存知ですか? 雇用保険を受給することができない求職者が、資格の取得や技術の習得のための訓練を無料(テキスト代や交通費などは自己負担)で受けることができる制度です。開催される訓練の中には事務系はもちろんのこと、美容、デザイン、介護・医療……さまざまな講座が用意されており、その中に実務者研修もあります。
ハローワークの実務者研修は無料という大きなメリットがありますが、受講するためにはさまざまな要件やプロセスがあり、それらをすべてクリアする必要があります。
要件や受講までの流れを詳しく知りたい人は、以下のページで詳しく紹介しています。
実務者研修は民間スクールでも実施されていますが、違いはあるのでしょうか? ここではハローワークと民間スクールの違いを見てみましょう。
ハローワーク | 民間スクール | |
受講対象者 | 制限あり | 制限なし |
受講料 | 15,000円前後+交通費など | 100,000円~200,000円前後(無資格の場合) |
受講期間 | 約6カ月 | 約6カ月(無資格の場合) |
受講時間 | 主に平日朝~夕方 | 平日・土日祝の朝~夜(スクールによる) |
受講スタイル | 通学 | 通学+通信(スクールによる) |
振替受講 | 基本的に不可 | 可(スクールによる) |
受講期間はどちらも同じ、金額の面では圧倒的にハローワークが安くなりますが、その他の項目から判断すると民間スクールの方が受講しやすいようです。ハローワークで受講するにはまず選考に合格しなければならず、開講が平日の昼間に限定されています。一方民間スクールは金額が高めですが、希望すれば誰でも受講でき、受講時間やスタイルも自分のスケジュールに合う講座を選べます。
ハローワークで介護資格を取得するメリットは講座の受講料が無料のためスクールより安く受講できるという点です。また職業訓練受講給付金の対象であれば訓練中は通所手当(交通費)や寄宿手当が支給されます。
これらの点に魅力を感じて、ハローワークでの受講を考える人も多くなっていますが、ハローワークの資格取得講座にはいくつかのデメリットも存在しています。
講座は募集人数(定員)が決まっており、募集人数・応募者数はコースによって異なります。実務者研修など人気の講座は、定員の何倍もの応募があることが多いため、必ずしも受講できるとは限りません。
ハローワーク講座の募集は、地域によって年間の開講回数にばらつきがあり、募集していない地域もあるので注意が必要です。また募集時期の2~3カ月後に受講開始となるため、すぐに資格を取りたい! という人には向いていません。受講する前に書類選考・筆記試験・作文・面接などが行われるため、準備や手間がかかります。
ハローワークの講座の授業は、多くの場合、平日朝9時頃から16時頃まで、週5日の体制で組まれます。病気やけがなどによる、やむを得ない理由でない限り休むことができず、出欠席のチェックは1時限単位で厳しく行われます。また基本的に振替はできず、補講などを受けられたとしても料金が発生することがあります。
講座の受講料は無料ですが、各コースにはテキスト代などの自己負担があります。その他職場体験・職場見学・企業実習における交通費、欠席による補講費用などが発生した場合には各自の負担となります。「すべて無料で資格が取れるわけではない」ということは認識しておきましょう。
ハローワークにも民間スクールにもメリット・デメリットがあります。一概にどちらが良いとは言えませんが、民間スクールなら給付金制度を利用して費用負担を抑えることができ、さらに自分のスケジュールに合わせた学習が可能といえそうです。受講の際は訓練制度や給付金対象者かどうか、勉強に充てられる時間はどのくらいかなど、自分の状況に合わせた判断することが重要です。
この記事に興味を持った人は、できるだけ受講費用を抑えたいと思っている人が多いのではないでしょうか? ハローワークを利用すれば、講座が無料になったり給付金が支給されたりと大きなメリットがありますが、誰でもその制度を利用できるわけではありません。ハローワーク以外にも通常よりもお得に講座が受けられる方法があるので、もらさずチェックしておきましょう!