ケア資格ナビ> ホームヘルパー2級ガイド
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ホームヘルパー2級は2013年4月より介護職員初任者研修へ移行し、講座名称も「ホームヘルパー2級」から「介護職員初任者研修」に変わりました。
これからホームヘルパー2級に相当する資格を取得したい人は「介護職員初任者研修」を受講しましょう。
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日本では高齢化が進み、2040年には介護職員が69万人以上足りなくなると問題視されています。
そこで政府は、基本的な介護スキルを備えた人材を確保するべく、資格制度の改正を行いました。
資格制度を改正する前は、数多くの資格や研修が混在しており、キャリアパス(キャリアアップしていくためのルート)が複雑でわかりにくいという問題点がありました。
これをわかりやすく整理し、キャリアパスを一本化するという試みの中で、ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修に変わりました。
改正ではホームヘルパー2級と同時に、介護職員基礎研修課程、訪問介護員養成研修1級課程(ホームヘルパー1級)も廃止されました。ホームヘルパー1級は現在、実務者研修に移行されています。
ホームヘルパー2級から初任者研修に移行される際、おもに以下の4つが変更されました。
ホームヘルパー2級 | 介護職員初任者研修 | |
---|---|---|
研修時間 | 130時間 | 130時間 |
講義時間 | 58時間 | 40時間 |
実技実習時間 | 42時間 | 90時間 |
施設実習時間 | 30時間 | なし |
修了試験 | なし | あり |
全体の学習時間は130時間と変わりありませんが、施設での実習を行う30時間分が廃止され、実習時間が48時間分増え90時間になりました。
施設実習はなくなることで特に業務に影響することはありません。ただし、心配な場合や施設実習を行いたい場合は、養成スクールによっては希望により施設実習ができるところもありますのでスクールを選ぶさいに確認しましょう。
実習時間が増えたことで、通学の必要がある時間が増えました。
初任者研修は130時間ありますが、通信学習で学べる時間は最大で40.5時間と定められています。そのため、通学は少なくとも89.5時間必要となります。
高齢化が進み、認知症患者も増加しています。現場でも対応が課題になっていたことを受け、初任者研修のカリキュラムには「認知症の理解」が追加されました。
初任者研修は全課程修了後に、必要な知識の修得ができているかを確認する、1時間程度の筆記試験が行われます。
試験内容は主に学習の振り返りで、研修をしっかり受けていれば合格できる試験です。万が一合格できなかった場合でも、補講や再試験制度が設けられているので、心配するほどの試験ではありません*。
* スクールによって異なります。別途料金が必要な場合もあります。
過去にホームヘルパー2級を取得済みの方から、よくある問い合わせ・質問をご紹介します。
ホームヘルパー2級と初任者研修の資格の効力は同じで、行える仕事も変わりません。そのため、すでにホームヘルパー2級を持っている人は、初任者研修を取り直す必要はないでしょう。
ただし、ホームヘルパー2級には認知症に関するカリキュラムがありませんでした。そのため、中には「仕事に支障が出るのではないか」と不安に思う人もいます。
その場合は、認知症の講習を別に受けるなどして、知識を補完しておくと安心です。
ホームヘルパー2級はれっきとした介護の資格として今なお認められています。履歴書に書くことによって、あなたの持っているスキルを充分アピールすることができるでしょう。
ただし、ホームヘルパー2級を取ったからといって、初任者研修を修了したことにはなりません。
同等の資格とはいえそれぞれは全く異なる資格ですので、履歴書には「介護職員初任者研修」ではなく「ホームヘルパー2級」と記載するようにしましょう。
ホームヘルパー2級と初任者研修は、求人募集の際も同等に扱われるので、給料に差がつくこともありません。
さらに実務者研修を受講する場合、介護資格を持っていると科目の免除がありますが、ホームヘルパー2級と初任者研修では免除される科目も同じです。
この先のキャリアアップにも十分役立つ資格と言えます。
職業名としてのホームヘルパー
ホームヘルパー2級の資格は2013年に廃止されていますが、訪問介護員のことを「ホームヘルパー」と呼んだり、介護職員のことを「ヘルパーさん」と呼ぶこともあります。
ホームヘルパーは資格名としてはなくなりましたが、介護の仕事をする人として認識されています。
ホームヘルパー2級を持っている方に対しては、特にありません。
キャリアアップを考えている方は「実務者研修」の取得を目指すことをおすすめします。
現在、ホームヘルパー2級やそれ以上の資格を持っていない方が、初任者研修を修了すると以下のようなメリットがあります。
平均月給 | 勤続年数 | |
---|---|---|
介護職員初任者研修 | 300,510円 | 8.1年 |
介護職員(無資格) | 271,260円 | 5.2年 |
初任者研修は、自治体が指定した養成機関(スクール)に通うことで取得できます。
指定の科目を全て受講し、筆記試験に合格することで修了証を受け取ることができます。
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初任者研修には受講要件がありません。学歴や経験を問わず、どなたでも受講できます。
費用はスクールや講座によって異なりますが、約3万~8万円前後です。教育訓練給付金の対象講座もあるので、希望する講座がその対象かどうか確認の上、検討すると良いでしょう。
初任者研修のカリキュラムは130時間の科目のうち、上限40.5時間*までは通信講座で学ぶことができます。土日に通学し、平日に通信を併用すれば、働きながら効率よく学ぶことができます。
* スクールによって異なります。