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掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 福祉用具専門相談員ガイド> 福祉用具専門相談員の仕事内容・活躍の場は?
福祉用具専門相談員の仕事は「福祉用具のあらゆる相談や質問を、豊富な知識で解決し、提案をする」と考える人が多いのではないでしょうか。
たしかに福祉用具専門相談員は福祉・介護用具に関する専門的な知識を有しており、相談を受ければ適切な用具を案内できますが、それだけでは務まりません。時には販売やレンタルをした用具の配送や設置をしたり、相談を受ける前に利用者に合った商品の提案をしたりします。また用具のメンテナンスを継続的に行わなければなりません。
ここでは福祉用具貸与や特定福祉用具販売を行う事業所で、現役の福祉用具専門相談員として勤務している人がどのような仕事をしているのか、1日のスケジュールを追いながら見ていきたいと思います。
8:30 出社 朝礼、訪問予定の確認および準備
朝礼では全員が集まり、連絡伝達や報告を行う。その後、訪問スケジュールの確認と持ち物等の準備をする。
9:00 始業 電話対応および用具の積み込み作業
訪問予定先に最終確認の電話をかける。また取引先からの問い合わせなどがあれば対応する。
営業車に本日納入する用具の積み込み作業を行う。
10:00 新規利用者宅訪問
納入した用具を希望された場所に運び、組み立てがあればその場で対応し、設置する。その後利用者や家族に使い方や注意事項について説明する。
11:00 居宅介護事業所訪問
初回訪問の挨拶。電話で相談のあった介護ベッドについて、作成した提案書をもとに説明。パンフレットを渡す。
12:00 昼食
会社に戻って昼食。帰社する時間がないときは外食やお弁当で済ませる。
13:00 居宅介護事業所訪問
紹介された利用者の現状報告や、新規商品の紹介・提案を行う。
14:00 利用者宅訪問
「使用している車椅子のタイヤがひび割れてきた」との問い合わせがあったため、まずは車椅子の状態を確認。タイヤ交換について料金や修理日数を説明。
14:40 ケアマネから電話
レンタル開始を検討している利用者の紹介を受ける。利用者の状況や希望を聞き、訪問予定日を設定。
15:00 集金
集金希望の利用者宅に伺い、利用料金を受け取る。用具の現状確認をし、不都合がないか聞いたところ、「浴室に手すりをつけたい」と言われたため、浴室を確認。次回提案するため、訪問の約束をする。
16:00 利用者宅
歩行器レンタルを開始する利用者に対し、実際に商品を試してもらう。利用者に合わせて高さを調整した上で複数の歩行器で歩いてもらい、どれが歩きやすいかを確認してもらう。決定後、契約を行う。
16:50 帰社
集金の入金処理、報告書および提案書の作成、明日の準備
17:30 退社
今回紹介したのは福祉用具貸与・特定福祉用具販売事業所における福祉用具専門相談員の仕事内容ですが、福祉・介護用品を扱っているところであれば、事業所以外でも福祉用具専門相談員の資格が役立つでしょう。
福祉用具メーカーはもちろん、最近では百貨店やホームセンター、ドラッグストアでも介護用品が販売されています。介護職員として働いている人であれば用具についての質問や不具合に対応することができます。福祉住環境コーディネーターの有資格者がレベルアップのために取得することも多いです。
福祉用具専門相談員になるには福祉用具に関するさまざまな知識が必要な上、続々と発売される新商品についても対応していかなければなりません。また利用者の状態や環境も一人ひとり違うため、利用中のモニタリングも欠かせない責任ある仕事です。
しかし資格取得だけで言えば、50時間の講義を受け修了評価(筆記)に合格すれば良いため、他福祉系資格に比べれば難易度は低めです。「修了評価が難しかったらどうしよう…」と心配する人もいるかもしれませんが、まじめに講義を受けていれば合格はほぼ確実という内容のものですので、心配する必要はありません。
もし少しでも福祉用具専門相談員に興味があれば、資料を取り寄せて、資格取得を検討してみてください!