ケア資格ナビ> 特集記事> 介護・福祉関連のコラム記事> 今注目の介護ロボットの現状とこれから
少子高齢化が叫ばれるなか注目されている介護ロボット。「ロボット介護機器開発5ヵ年計画の実施」が閣議決定され、ロボットの開発・普及が進められています。
そんな中、「介護は人の手で行われるべき!」という声もありロボットに対する拒絶反応があるのも事実です。それだけでなく、お金の問題やその安全性や操作性を危惧する声も。
介護ロボット等導入支援特別事業(平成27年度補正予算)
ただ、介護ロボットの導入については徐々に進んでいくものとみられています。その証拠に、厚生労働省が実施している介護ロボット等導入支援特別事業においては、予算額を大幅に上回る要望が全国からありました。
【事業の概要】
介護従事者の介護負担の軽減を図る取組が推進されるよう、事業者負担が大きい介護ロボットの導入を特別に支援するため、一定額以上( 20 万円超)の介護ロボットを介護保険施設・事業所へ導入する費用を助成する。
引用 厚生労働省
その理由は、介護ロボット導入におけるメリットが大きいからではないでしょうか。
介護ロボットと一言で言っても種類は様々です。おもに移乗、入浴、排せつなどを支援し、介護する側の負担を軽減する介護支援型ロボット、歩行や食事など介護を受ける側を支援する自立支援型ロボット、また会話や癒しを提供するコミュニケーション・セキュリティ型ロボットなどがあります。
これらのロボット導入により、介護に携わるほとんどの人が悩んでいる身体的負担が軽減したり、それを理由に退職する人が少なくなることが期待されています。
介護ロボット導入のロボットは、介護をする人だけがメリットを感じるものではありません。介護を受ける人にとっては介護スタッフに感じる負い目がなくなるため、精神的な負担が軽減されることになります。
サイズをもっとコンパクトにしたり、価格を抑えることが介護ロボット普及の課題。
しかしこれらの課題は少しずつ改善されていくはずです。現在の機能面での課題解消がなされ、価格競争や量産化により販売価格は安価になっていくと予想されます。国も安全基準を整備していく方針です。
介護ロボットの普及によりさまざまな介護問題の解消につながることを願います。
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